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重伝建地区の大内宿に立つ火の見櫓 [火の見櫓(福島県)]

昨年8月に実施した福島の旅では、
基本として狛犬の探訪ポイント(神社)のみ事前調査して、
火の見櫓についてはその道すがら見かけたものだけを調査するという
いわば行き当たりばったり的な感じだったわけですが、
そのなかで唯一例外的にこれだけは外せないと決めていた火の見櫓があります。

それがこの、大内宿に立つ火の見櫓。
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大内宿は会津西街道の宿場として発展。
近代以降は主要幹線ルートから外れたために近代化が遅れ、
それが結果として優れた民家建造物群を宿場全体で残る結果を生み、
現代では国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
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とくにこの宿場が特徴的なのは茅葺屋根の民家が軒を連ねていること。
江戸中期にはすでに他の街道との物流ルートとしての競合があったようで、
大内宿は厳密な宿場町というより半農半宿という感じだったようです。
(以上、ウィキペディア参照(^^;)

で、本題の火の見櫓。
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訪問日がお盆休暇の真っ只中で、大勢の観光客で賑わっていますが、
火の見櫓にカメラを向けて何枚もシャッターを切っているのは、
まあよほどの変わり者しかいないでしょうww
でも、自分が地べたに這いつくばるようにしてカメラを火の見櫓に構えていたら、
街道の背景と火の見櫓の構図が気になったらしい人が
同じように火の見櫓にカメラを向けてシャッターを切っていました。
さりげなく、ヤグラー啓蒙活動を実践した気分の自分(^^)v
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ここの櫓も4本脚で、この地方のスタンダードなタイプですが、
なにより色を黒く塗り仕上ているところが重伝建の大内宿らしいですね。
街道の雰囲気にぴったり嵌っています。
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銘板がしっかりしていて、
「第七分団 昭和41年 林鉄工所 栃木県大田原市」
とあります。
やはり、ここでも林鉄工所の名前が(^^;;
なので見張り台や踊り場の手摺、頭頂部などが毎度おなじみ装飾的ですね。
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スピーカーの数が目立つのは通常ならデザイン的にはマイナス要素ですが、
大内宿の持つ特徴を考えると致し方ないかなとの思いも抱きつつ、
半鐘がスピーカーや防災サイレンなどに囲われてしまっている様子が
いかにも現代の火の見櫓事情を象徴しているかのようで、
せっかく江戸時代の雰囲気を残す町並みなのだから、
例えば朝夕に半鐘を鳴らして時の鐘みたいに活用すると面白いのにとか、
そういう下世話なことを考えてみたりもして。
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火の見櫓だけでなく、消火栓も黒塗りで景観調和。

まあ、なんにしても古いまちなみとのマッチングはピッタリです。
今度は冬景色の頃に訪問したいなと思いました。
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(撮影日:2012年8月14日)


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