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松本型狛犬のいる、御柱の立つ神社 [狛犬・寺社(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、三輪神社。
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辰野駅を出て線路沿いに諏訪方面へ向かい、踏切を渡ってすぐの場所。

ご祭神は、
大己貴命(おほなむちのみこと)
建御名方命(たてみなかたのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)。

創建年ははっきりしていないようですが、
別の場所に祀られていたのを天正年間(1573~1592)、
現在の地へ移されたといわれています。
名前や祭神からして奈良県桜井市三輪の大神(おおみわ)神社系かと思われますが、
やはり建御名方命を祭る諏訪信仰あって御柱を立てて祭りを行っているようです。

狛犬は一対。
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江戸亜流の松本型。
松本平一円で見かける、鬣の流麗なスタイルですね。
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昭和6年10月建立。
石工として記銘があるのは田近勝之、田近正一の2名。
やはりこの一対も、松本型の彫師としてよく名の挙がる田近氏の制作でした。
松本市内や松川村の鈿女神社あたりの同氏の作に比べると
すこしおとなしめの印象もありますが、良作に違いないと思います。

拝殿があり、本殿の間にもうひとつ建物あるのは祝詞殿だそうです。
こういう形式は珍しいですね。
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本殿は覆屋に囲まれています。
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文政11年(1828)建立。
棟梁は諏訪の宮大工小口直四郎代昌。
立川流二代目・立川和四郎富昌の弟子で、本殿は辰野町の有形文化財指定。
覆屋のため肝心の本殿がしっかり鑑賞出来ないのはちょっと残念ですね。

ところで拝殿の正面上部に大きな蜂の巣が目に付いたのですが、
その背後になにやら人型の彫刻が。
2013.01.06.miwajinja9.JPG
本殿には仙人の彫り物があるというので、その類かと思われますが、
それにしても顔が見えないと…。

(撮影日:2013年1月6日)


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