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京都御所に鎮座する宮殿狛犬 [狛犬・寺社(京都府)]

泣く子も黙る(←ウソ)京都御所。
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毎年2回、春と秋に御所内部の一般公開が行われますが、
今回それを狙って京都の狛犬(+火の見櫓)の取材ツアーを敢行。
暴風雨の天気予報にもめげず、頑張って御所に出向いて参りました。
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とにかく、今回の京都ツアーの最大の目的はここ。
御所の清涼殿に鎮座する、宮殿狛犬を拝観すること。

日本各地の神社で目にする狛犬たちですが、
飛鳥時代に中国より獅子なるものが日本に伝わってきたのち、
平安期に「獅子・狛犬」の和様の納まりが初めて確立されたのが
この京都御所に建つ清涼殿ではなかろうか、という話。
いわば、日本の狛犬生誕の地というわけですね。

午前9時、宜秋門が開門され、一般公開がスタート。
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受付では皇宮警察による簡単な手荷物検査があり、
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その傍らでは皇宮警察のエリートが鋭い目と牙を光らせており。。。
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幸い最前列に並んで入ることが出来たので、
まだ来場者の少ない状態で写真撮影を進めることが出来ました。

御車寄。
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諸太夫の間。
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新御車寄。
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御所内部側より望む、重厚な檜皮葺の建礼門。
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御所の南正面に建つ、もっとも格式の高い御門とされていて、
一般拝観ごときで開門されることはまずあり得ません。
この記事一番上の画像が、建礼門を外から見た姿です。

建礼門のすぐ内側に建つのが朱塗りの承明門で、
紫宸殿をその後方に望むことが出来ます。
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で、紫宸殿。
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京都御所でもっとも有名な建物ですね。
小学校の修学旅行で京都御所に来たはずなのですが、
御所見学で記憶に残っているのはこの紫宸殿だけという。
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高御座を内部に見ることが出来ます。
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もちろん、拝観は屋外からのみなので、
望遠でやっとこさ撮影できる感じ。

向かって右側に皇后様の御帳台が望めます。
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この高御座の後背にあるのが賢聖障子。
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古代中国の賢聖32人の肖像が描かれていて、
9枚立つ障子(襖)の中央には有名な獅子・狛犬の絵が
一対描かれているのですが、残念ながら
一般人はこれを直接拝見することが叶いません。

そして、この紫宸殿を通過して、いよいよ清涼殿へ。
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本日のメインイベント、獅子狛犬とのご対面!
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悠久の歴史を感じさせる獅子と狛犬の姿に、ただただ感涙。
(泣かなかったけどね。)
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帝を守護すべく据えられた獅子狛犬。
鎮簾としても活用されていたということでもあり、
現在公開されている彼らも実際に御簾の裾を押さえて座っています。
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清涼殿そのものは江戸期の再建。
目の前に座るこの子達も当然ながら平安期の彼らではなく、
江戸期に再制作されたものであるという話です。
一般公開向けに建物の各所で襖絵などの解説の用意はあるものの、
この獅子狛犬に関する説明は一切なし。
もうちょっと注目してあげてもいいのにとも思うのですが、
このあたり、京都御所とはいえ注目度は神社における参道狛犬のそれと
大差ないという印象ですね。
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清涼殿で念願の対面を果たした後も、ぞろぞろと御所見学。
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他の人よりかなりゆっくり巡ったせいなのか、
出口に近くなってきたあたりでは後から入場した人たちが追いつかれ、
けっこうな人出でごちゃごちゃしてきました。
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一般拝観とはいえ、御所の内部で民間業者が
露店営業させてもらっているのにはちょっとビックリ。
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入口だった宜秋門よりひとつ北にある清所門より退場で、御所見学は終了。
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ご存知の通り京都御所は京都御苑のなかにあります。
皇室の東京引越しまで一帯はお公家さんたちの屋敷が
二百近くも建ち並ぶ公家町だったのですが、
現在は国民公園となり市民憩いスペースになっています。
これはこれで都会の真ん中にあって緑豊かな素敵な環境なのですが、
公家町がそのまま生きていて、今も屋敷がずらっと建ち並んでいたとしたら、
それはそれで伝統的な(上流社会の)町並みとして脚光を浴びていたことでしょうね。
御苑の南側よりはるか遠くに建礼門を望みつつ、
公家屋敷の建ち並んでいた姿を想像しながら、そんなことを考えてみました。
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(撮影日:2013年4月6日)


より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示


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