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イノシシに守られる神社 [狛犬・寺社(京都府)]

京都市上京区、烏丸通の護王神社。
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京都御苑とは烏丸通を挟んで西隣に位置し、
かの有名な蛤御門とは目と鼻の先にあります。

ご祭神は和気清麻呂とその姉、和気広虫。
姉弟揃って奈良時代後期から平安草創期に宮中に仕えた、
今で言うところの高級官僚ですかね。
神社の由緒によれば、姉の広虫姫は大変慈悲深い人で、
弟の清麻呂は道鏡事件で一時流罪とされてしまうもその後政界に復帰、
天皇の信任を得て後世に名を残す人物となりました。
烏丸通に面した神社の板塀には、
清麻呂公の歴史を語る絵巻が掲げられています。
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そして、和気清麻呂といえば・・・
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そう、イノシシです。

道鏡の策略によって大隅国へ流罪となった清麻呂公が
その道鏡の放った刺客に狙われそうになったところを、
猪たちによって命を守られたという伝説によって、
ここ護王神社はじめ和気清麻呂を祀る神社では
イノシシを随身として狛犬の代わりに建立されているそうです。

清麻呂とイノシシの関係については同社HPに詳しくあるので、そちらをば。

護王神社HP

表門前に鎮座するイノシシ。
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平成19年(2007)4月建立のまだ新しいイノシシですね。
製作 株式会社芳村石材店
彫刻 芳村茂右衛門

手水のイノシシ。
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画像では水は出ていませんが、普段は鼻先から水が出ているようです。
幸運の霊猪ということで、鼻をさわると幸せになれる、
またはそこに再び来ることができる、というご利益があるそうな。

拝殿。
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その拝殿前のイノシシ一対。
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明治23年(1890)12月建立。

ちゃんとお尻の始末も丁寧に彫り上げられています。
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これは表門前にいる平成生まれの子達も同じでした。

中門と本殿。
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社務所。
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社務所前には各地から奉納されたイノシシ像のコレクションがずらり。
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和気清麻呂公の像と巨大なさざれ石。
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そして境内摂社では、イノシシではなくノーマルな(?)狛犬が守護していました。
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護王神社はイノシシの話にも関連しますが、
足腰にご利益があるそうです。
腰痛や足の怪我、病気でお悩みの方はぜひ。

(撮影日:2013年4月6日)


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