“人面はじめ”な狛犬 [狛犬・寺社(岩手県)]
遠野市青笹町中沢、六角石神社。
六角石と書いて“ろっこうし”と読むそうです。
遠野市と釜石市の境に遠野冨士とも呼ばれる六角牛山(ろっこうしさん)があります。
ふたつ前のエントリー記事の伊豆神社でも触れた遠野三山のひとつで、
三山の母神にあたる伊豆神社と六角牛山を結ぶ線上に同社は位置します。
六角牛山頂にはかつて奥宮があり、大同2年(807)、その奥宮に薬師を、
山麓に不動と住吉三神を祀ったことに同社の歴史は始まります。
やがて奥宮が再三火災に見舞われたり、山麓の社が遷座したり、
様々な経緯ののちに奥宮を山麓の社に合祀、
明治になって現在の六角石神社と改称して現在に至っています。
ちなみに同社は里宮の位置付けではなく、あくまで「新山宮」だそうです。
で、境内。
里の集落から細い山道を走っていった先、
境内入口に山中とは思えないほど広い駐車場が境内入口に見えます。
鳥居から続く長い参道。
途中にある二の鳥居=両部鳥居は平成24年9月建立のまだ真新しいもの。
拝殿の前には平成7年生まれの岡崎(?)が一対。
でも、普通の岡崎とはちょっと顔つきが違うような。
まあ平成生まれなので大陸系という線もありますが。。。
本殿と拝殿、そして境内社。
境内右手には神輿殿があり、獅子頭神輿が奉られています。
そして、この六角石神社ではやはりこの子達が有名。
三の鳥居のすぐ奥の石段を登りきると、
遠野を代表する狛犬のひとつが一対、静かに鎮座しています。
○永七寅年八月十五日建立。(←右読み)
元号の頭の文字が欠落しているのが微妙。
「○永七年で寅年」となると、宝永七年(庚寅)と嘉永七年(甲寅)のふたつ。
ネット情報では宝永とする研究者の判断が多いようですが、
自分が直にこの子達に会って確認した限りでは、“庚”の文字は認められませんでした。
なので、この部分の結論は少し控えておきます。
いづれにしても特徴的なデザインであり、貴重な存在です。
遠野をはじめ、岩手県内はこうした“はじめ”タイプの特徴的なデザインが
とても多いような気がします。
古い年代のものばかりというわけではなく、
おそらくそれが狛犬制作における地方色のひとつなのでしょう。
阿形の顔の一部に色づけされているのがちょっと余計かなという印象。
でも、なんにしてもいい子達に出会いました。
(撮影日:2013年8月13日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
六角石と書いて“ろっこうし”と読むそうです。
遠野市と釜石市の境に遠野冨士とも呼ばれる六角牛山(ろっこうしさん)があります。
ふたつ前のエントリー記事の伊豆神社でも触れた遠野三山のひとつで、
三山の母神にあたる伊豆神社と六角牛山を結ぶ線上に同社は位置します。
六角牛山頂にはかつて奥宮があり、大同2年(807)、その奥宮に薬師を、
山麓に不動と住吉三神を祀ったことに同社の歴史は始まります。
やがて奥宮が再三火災に見舞われたり、山麓の社が遷座したり、
様々な経緯ののちに奥宮を山麓の社に合祀、
明治になって現在の六角石神社と改称して現在に至っています。
ちなみに同社は里宮の位置付けではなく、あくまで「新山宮」だそうです。
で、境内。
里の集落から細い山道を走っていった先、
境内入口に山中とは思えないほど広い駐車場が境内入口に見えます。
鳥居から続く長い参道。
途中にある二の鳥居=両部鳥居は平成24年9月建立のまだ真新しいもの。
拝殿の前には平成7年生まれの岡崎(?)が一対。
でも、普通の岡崎とはちょっと顔つきが違うような。
まあ平成生まれなので大陸系という線もありますが。。。
本殿と拝殿、そして境内社。
境内右手には神輿殿があり、獅子頭神輿が奉られています。
そして、この六角石神社ではやはりこの子達が有名。
三の鳥居のすぐ奥の石段を登りきると、
遠野を代表する狛犬のひとつが一対、静かに鎮座しています。
○永七寅年八月十五日建立。(←右読み)
元号の頭の文字が欠落しているのが微妙。
「○永七年で寅年」となると、宝永七年(庚寅)と嘉永七年(甲寅)のふたつ。
ネット情報では宝永とする研究者の判断が多いようですが、
自分が直にこの子達に会って確認した限りでは、“庚”の文字は認められませんでした。
なので、この部分の結論は少し控えておきます。
いづれにしても特徴的なデザインであり、貴重な存在です。
遠野をはじめ、岩手県内はこうした“はじめ”タイプの特徴的なデザインが
とても多いような気がします。
古い年代のものばかりというわけではなく、
おそらくそれが狛犬制作における地方色のひとつなのでしょう。
阿形の顔の一部に色づけされているのがちょっと余計かなという印象。
でも、なんにしてもいい子達に出会いました。
(撮影日:2013年8月13日)
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