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関西日光、紀州東照宮 [狛犬・寺社(和歌山県)]

和歌山市和歌浦西、紀州東照宮。
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東照宮と言えばごぞんじ日光東照宮が全国各地の東照宮の総本社的存在で、
その存在は国内のみならず世界に(たぶん)知れ渡っていますが、
和歌浦にある紀州東照宮もまた関西日光として、つとに有名です(・・・かな?)。

創建は元和7年(1621)。
南海道の総鎮護として紀州徳川家初代藩主・徳川頼宣公によって建てられました。
規模も壮麗さも、本家日光のそれに対しては比ぶべくもないですが、
こちらの東照宮も紀州徳川家の威光が十分感じられる立派な社殿を構えています。

市街方面から国道42号を南下し、和歌浦口を直進するとほどなく到着。
有料Pに車を預けると、目の前には第二拝殿もある東照宮会館。
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その玄関前にいかにも平成生まれといった風体の岡崎現代型一対。
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平成12年4月吉日建立。
最近、取材先で岡崎を見つけた時、建立年を当てるのをひそかな楽しみにしています。
当たり外れでどうということはないのですが、岡崎の場合はそういうネタもありかなと。
ちなみにここの生まれ年(H12年)は見事大当たりでした(^^)

一の鳥居は駐車場に入る手前。続く二の鳥居から石畳の参道となり、
両脇には江戸期に紀州家の家臣などが奉納した石灯籠が多数建立されています。
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すべて確認したわけではないですが、参道入口から本殿へと進むにつれ、
奉納日が古いように思われます・・・たぶん。
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参道が鍵の手になっていますが、やはりこれはお殿様の作った神社ですので、
城下町やお城の道普請のセオリーに準じたということなんでしょうかね。

鍵の手を過ぎてすぐ先、紀州の東照宮名物『侍坂』が待ち構えています。
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石段は全108段。鎌倉の鶴岡八幡宮の古例にならい、紀州藩祖徳川頼宣が直接指揮を執り、
紀州家家臣団が一段ずつ積み上げたのだそうで、石段両脇にも石灯籠が並び立てられています。
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石段を登りきったところに建つのが、朱塗りの楼門。

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振り返ると眼下に和歌浦の海が一望できます。

そしてその楼門を抜けるとゆったりした神苑が広がっています。
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正面に唐門、奥に権現造の社殿(拝殿、石の間、本殿)。
振り返って建っている楼門も含めたこれら建造物は国重要文化財。
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ご祭神はご存知、東照大権現。そして南龍大神(紀州徳川家藩祖、頼宣公)。

唐門から続く瑞垣は修繕工事中のようです。
唐門から内部は職員の案内つきで拝観可能でしたが、
写真撮影は不可だったので画像は以下の公式サイトのリンクをどうぞ。
拝殿内部に彩色の神殿狛犬が居たのですが、
駄目もとで撮影を願ったところ、、、駄目なもの駄目、とのことでした(‐_‐)

社殿には左甚五郎作と伝えられる彫刻や、
狩野探幽作の襖絵などもあり、見ごたえはあります。
もっとも彫刻については左甚五郎作というのが個人を指すものではなく、
技術的に優れた作品またはそれらの作り手を総じて言う呼称のようなものだとする説も
けっこう定説のように語られていたりするので、同社の作品をどう捉えるかは
微妙なところだったりするのですが。。。

神苑の左手に社務所、右手に神輿舎がありますが、
社務所玄関は三つ葉葵も見えて、さながら大名屋敷の玄関のようでした。
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神輿舎は江戸初期から続く毎年5月に行われる有名な和歌祭りで使用される神輿があり、
壁には祭りの様子を写した画像が張られていました。
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あの急勾配の石段を、祭りになると大勢で神輿を担いで下りるのですが、
これはNHK大河ドラマ「八大将軍吉宗」でも取り上げられたりしたので、
和歌山以外の人もご記憶のある人はいるかもしれませんね。

紀州東照宮。
和歌山市は自分が高校卒業まで暮らしていた街ですが、
この権現さんにはじつは一度もお参りしたことがありませんでした。
今回も数年ぶりの帰省で、大晦日にバタバタといった感じでしたが、
初めて訪問できてよかったです。
惜しむらくは東照宮の隣にある和歌浦天満宮に参拝できなかったこと。
さて、今度は何年後に紀州入りすることになるやら。。。

紀州東照宮公式HP

(撮影日:2013年12月31日)


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