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崖の上のポny・・・もとい、崖の下の神社 [狛犬・寺社(和歌山県)]

和歌山市和歌浦中、鹽竃神社。
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神社名、普通に漢字変換してもなかなか出てこない文字なので、
神社庁HPの文字をコピペ。

前エントリーの玉津島神社とは鏡山を挟む形で立っていますが、
もとは玉津島神社の祓所として成立しており、
古の時代には天野丹生明神(=丹生都比売神社)の御神輿が、玉津島神社へ渡御される
慣し(丹生都比売神が玉津島稚日女神を表敬訪問する浜降りの神事)があり、
その際に先ずこの輿の窟へ渡らせられたと伝えられています。
鹽竃神社じたいに対する信仰は江戸後期にはあったようですが、
神社としての創立は大正6年(1917)秋となっています。
(以上、和歌山県神社庁HP参照)

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ご祭神は、鹽槌翁尊(シオツチオキナノミコト)。
安産守護・子授けの神、不老長寿・漁業豊穰・航海安全の神として
地元で親しまれているそうです。

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社務所らしき建物のなかに昔の写真が飾られていました。

本殿の納まる洞窟の入口に拝殿がありますが、
落石事故防止用の柵が頑丈に作られていました。
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なにか事故でも実際にあったのでしょうかね?
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かつて同社の傍ら(境内?)に和合の松と呼ばれる松の古木があったのですが、
一昨年にこの松の大木が倒れてしまいました。
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境内の参道側に崖に張り込まれたプレートだけが残されていました。

境内の道路向かいは、和歌浦の象徴的存在である不老橋。
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江戸末期、紀州徳川家の命により造られたアーチ型の石橋で、
嘉永4年(1851)に完成しました。

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この画像は神社裏手の鏡山(標高約20メートル)の展望台からのもの。
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片男波の砂州が左手奥へずっと伸びているのが分かります。

あと、案内看板に大正時代の同じ角度から撮影された写真がありました。
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現在では橋の外側に片男波海水浴場へと通じるための新道が設けられており、
景観的にちょっといまひとつの様子ですが、
反対の運河(?)の側を見ると、岸沿いに松並木も整備されており、
なかなかいい雰囲気です。
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かつては新婚旅行のメッカとして一世を風靡し、
不老橋のある界隈は多くの旅館と観光客で大変な賑わいだったそうです。
今ではその賑わいも想像できないほど寂れた田舎といった空気が漂っていますが、
ひと頃に比べて景観に対する考え方やまちづくりの取組みも変わってきているようなので、
少しずつでも本来の和歌浦が持つポテンシャルが戻ってくればいいかなと思います。
(一和歌山出身者としてのささやかな思い(^^))

(撮影日:2013年12月31日)


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