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南海道の走る神社 [狛犬・寺社(和歌山県)]

和歌山県伊都郡かつらぎ町萩原の宝来山神社。
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正確な創建はハッキリしないようですが、
宝亀4年(773)に和気清麻呂が八幡宮を勧請し、
八幡山と称したのがはじまりとされています。
その後、平安末期になり、京都神護寺の文覚上人が
熊野・高野山の参拝の折、同社に立ち寄り、
社殿を建立されたと伝わっています。
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場所は国道24号線、道の駅「紀ノ川万葉の里」から東へ少し走ったあたりから
北への道を入り、JR線の踏み切りを渡ってすぐのところに一の鳥居が立っています。

鳥居を抜けた先、境内の一角に駐車場はあるのですが、
二の鳥居を迂回する部分の道が非常に狭く、ブロック塀に車を擦ったりしないかとヒヤヒヤしました。
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社務所と参道。
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摂社。
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元日の取材だったので参拝客が多くて苦労するかと思いましたが、
由緒あるとはいえ田舎の神社には変わりなく、
落ち着いて参拝&取材することが出来ました。

拝殿。
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その少し手前を細道が参道を横切るかたちで東西に抜けているのですが、
表記によればこの道こそが古代の南海道にあたるものだと伝えられているそうです。
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また同社に隣接して、、、というより同じ境内といっていい関係で
宝来山延命院神願寺という真言宗御宝派の寺が在ります。
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神仏習合の名残を今にとどめている感じですね。

本殿。
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元亀・天正の頃に織田信長の兵火により炎上。
慶長19年(1614)に再建され、春日造の4殿は国重要文化財の指定を受けています。

ご祭神は、
猿田彦大神
菅原大神
八幡大神
大山祇大神

ほかに本殿左右に脇殿があり、
こちらは創建年は江戸中期推定ながらも県の文化財指定を受けています。
ご祭神は、
西殿:少彦名大神
東殿:素盞嗚大神と大国主大神

天野の丹生都比売神社も春日造の立派な大社ですが、
こちらの本殿もかなり立派で迫力ある風格が感じられました。

狛犬ですが、本殿の前、瑞垣の内側に一対。
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正面からの撮影は格子が邪魔してうまく撮影できず。

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側面から撮影可能なのは画像のような角度のみ。
反対側は高みからの撮影が出来なかったので無理でした。

浪速型ですが、江戸期製作の可能性もあるように思います。
なんとなく、フィーリングで書いてますけど(^^;

拝殿前にも狛犬が一対。
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皇紀二千六百年記念。
昭和15年(1940)建立。
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厳つい表情の浪速狛犬ですね。
耳がピュッと立っているのが、なんだかバルカン人を想像してしまいました(^^;

元日に取材したのは同社だけでした。
以上で、先日の年末年始和歌山取材の記事エントリーは終了です(^^)/

(撮影日:2014年1月1日)


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