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弘前市、旧紺屋町消防屯所 [火の見櫓(青森県)]

弘前市紺屋町に建つ、旧消防屯所。
2013.08.16.konnya1.JPG
現所有者の弘前市のHPにある情報によれば。。。
建物自体は昭和8年頃、地元名士の寄付によって建築されました。
2階建てに見えますが、HPの資料だと木造平屋建てとなっており、延床面積約90平米。
裏側に廻ってみなかったのですが、画像資料などを見ると建物自体は
普通の寄棟の日本建築で、正面は看板建築の様式みたいですね。

屯所としては近年まで使用されていたようですが、
昭和57年に派出所は他所の交番に統合され、平成16年に屯所機能も移転してしまったことから、
平成20年に紺屋町の町会から弘前市へと寄贈されたとのこと。

現在はすでに使用されていませんが、保存修理工事を経て
平成20年に弘前市の「趣のある建物」に指定され、
期間限定ながらも一般公開されて見学できるようになっているそうです。
2013.08.16.konnya7.JPG

現地に掲示された案内板には望楼を3階と表現しています。
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望楼は梯子で昇降するようになっているようなので、
1階と望楼の間にロフトのようなスペースがあるのでしょうかね。

この建物が非常にユニークなのは、
消防屯所(機械置場)としての機能のほか、警察の派出所が同居していたということ。
建物向かって左入口が派出所、向かって右が消防屯所。
消防と警察の関係って“イヌとサル”のイメージで語られることもある印象なんですが、
そうでなくても同じ建物に両者が同居するというのは珍しいですよね。

外観は一見シンメトリックにまとめているような感じでありながら、
正面の窓や凹凸(控え柱?)のレイアウトは非対称に納められています。
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さらに出入口の欄間に付けられた桟のデザインも違いを見せているのがいいですね。
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望楼は窓の外側に半鐘が吊るされています。
正面中央部には赤色灯がありますが、これは消防も警察も共通ですからね。

2012年から始まった一般公開は4月下旬~5月上旬。
どうやら弘前城の桜の開花時期に合わせた公開のようですね。

ネットに出ている画像などを見ると、洋の外観とは対照的に内部は和で整えられていて、
年季の入った半鐘や消防の半纏なども飾られているようです。

やはり、次の津軽再訪は桜満開の季節しかないですな。
(いつ行けるかどうか分からんけど。。。)
2013.08.16.konnya2.JPG

(撮影日:2013年8月16日)


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