内藤新宿の鎮守様 [狛犬・寺社(東京都)]
東京都新宿区新宿の花園神社。
近世、甲州街道の江戸から数えて最初の宿場として整備された内藤新宿。
幕府によって宿場が廃止されたり復活したりと、紆余曲折の歴史を持つ町は、
いまや世界に冠たる巨大な街へと変貌と遂げたわけですが。
その新宿の原点ともいえる内藤新宿の鎮守神として祀られ続けたのが
ここ花園神社ということです。
創建は不明ですが、神社の由緒に拠れば1590年より以前に
徳川氏により大和の吉野山より勧請されてきたとあります。
初期の頃は現在地より南の方にあり、寛政年代に現在地へ遷座したとのこと。
主祭神は倉稲魂命。つまり花園神社はお稲荷さんなのですね。
表参道は明治通りに面しており、稲荷らしく朱塗りの鳥居が出迎えてくれます。
その鳥居の傍らに一対の狛犬。
昭和11年5月吉日建立。
江戸狛犬ですが、表情は愛嬌がありますね。
阿形が子取り、吽形が玉取り。
頭を押さえつけられた子獅子の様子が可愛いです。
参道途中の威徳稲荷神社。
朱塗り鳥居が連続して立ち並ぶ様子がいかにもお稲荷さん。
拝殿。
本殿。
宝物殿。
神楽殿。
裏参道の石段を登りきったところに古い狛犬が一対居ました。
延享2(1745)乙丑正月吉日造建。
本体、台座ともに一部欠損の見られるのが残念ですが、
それでも江戸中期のものとしてしっかり残っているのは嬉しいことです。
表情もオリジナルな、どことなく獅子という厳めしさはないですが、
はじめちゃんの名残を残している感じがいいのではないでしょうか。
吽形の出っ歯になった口元がいいですね。
拝殿の斜め向かいに立つ、納め大明神。
古くなった神札及び神符を納めるところ。
そして花園神社をある意味において有名にしているのがこちら。
芸能浅間神社。
境内摂社ですが、芸能人のお参りが非常に多いようで、
玉垣にはたくさんの芸能関係の人名が掲げられていました。
本殿は富士塚の上に祀られています。
境内入口はほかにもあって、靖国通りに面した参道も在りました。
ビルの谷間の参道というのがいかにも東京新宿の神社といった感じですが、
この参道入口に新宿区指定の有形文化財になっている狛犬が居ます。
文政4(1821)辛巳年2月建立。
鋳工:村田整珉。
ブロンズ製の立派な獅子狛犬で、傍らに説明版がありました。
台座に注連縄のデザインが施されているのがユニークですね。
金網が邪魔でしかたないのですが、
場所柄もあって保安上やむを得ない処置ですかね。
桜も散りかけでしたが、キレイな花と社殿の様子を
大勢の人がカメラに納めていました。
花園神社HP
(撮影日:2014年4月8日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
近世、甲州街道の江戸から数えて最初の宿場として整備された内藤新宿。
幕府によって宿場が廃止されたり復活したりと、紆余曲折の歴史を持つ町は、
いまや世界に冠たる巨大な街へと変貌と遂げたわけですが。
その新宿の原点ともいえる内藤新宿の鎮守神として祀られ続けたのが
ここ花園神社ということです。
創建は不明ですが、神社の由緒に拠れば1590年より以前に
徳川氏により大和の吉野山より勧請されてきたとあります。
初期の頃は現在地より南の方にあり、寛政年代に現在地へ遷座したとのこと。
主祭神は倉稲魂命。つまり花園神社はお稲荷さんなのですね。
表参道は明治通りに面しており、稲荷らしく朱塗りの鳥居が出迎えてくれます。
その鳥居の傍らに一対の狛犬。
昭和11年5月吉日建立。
江戸狛犬ですが、表情は愛嬌がありますね。
阿形が子取り、吽形が玉取り。
頭を押さえつけられた子獅子の様子が可愛いです。
参道途中の威徳稲荷神社。
朱塗り鳥居が連続して立ち並ぶ様子がいかにもお稲荷さん。
拝殿。
本殿。
宝物殿。
神楽殿。
裏参道の石段を登りきったところに古い狛犬が一対居ました。
延享2(1745)乙丑正月吉日造建。
本体、台座ともに一部欠損の見られるのが残念ですが、
それでも江戸中期のものとしてしっかり残っているのは嬉しいことです。
表情もオリジナルな、どことなく獅子という厳めしさはないですが、
はじめちゃんの名残を残している感じがいいのではないでしょうか。
吽形の出っ歯になった口元がいいですね。
拝殿の斜め向かいに立つ、納め大明神。
古くなった神札及び神符を納めるところ。
そして花園神社をある意味において有名にしているのがこちら。
芸能浅間神社。
境内摂社ですが、芸能人のお参りが非常に多いようで、
玉垣にはたくさんの芸能関係の人名が掲げられていました。
本殿は富士塚の上に祀られています。
境内入口はほかにもあって、靖国通りに面した参道も在りました。
ビルの谷間の参道というのがいかにも東京新宿の神社といった感じですが、
この参道入口に新宿区指定の有形文化財になっている狛犬が居ます。
文政4(1821)辛巳年2月建立。
鋳工:村田整珉。
ブロンズ製の立派な獅子狛犬で、傍らに説明版がありました。
台座に注連縄のデザインが施されているのがユニークですね。
金網が邪魔でしかたないのですが、
場所柄もあって保安上やむを得ない処置ですかね。
桜も散りかけでしたが、キレイな花と社殿の様子を
大勢の人がカメラに納めていました。
花園神社HP
(撮影日:2014年4月8日)
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