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根羽村役場前の火の見櫓 [火の見櫓(下伊那郡)]

下伊那郡根羽村、根羽村役場前の火の見櫓。
2014.05.04.neba1.JPG
国道153号線と売木村へ向かう県道との交差点の際に立っています。

153号はかつての塩尻市~岡崎市を結ぶ三州街道にあたり
長野県にとって北へ向かう千国街道とともに塩の道と呼ばれる行商の街道でした。
根羽村はその三州街道の宿場のひとつ、根羽宿のあった村であり、
近世には中馬の拠点の1つとして賑わい問屋や馬宿、茶屋などが軒を連ね、
江戸後期に庶民による行楽が流行すると善光寺詣でなどの物見遊山も盛んになり
山間の宿でありながらもけっこうな賑わいを見せていたそうです。

で、そんな根羽宿の中心地エリアにそびえる、火の用心の看板が目立つ火の見櫓。
2014.05.04.neba2.JPG
4本脚型で、屋根と見張り台ともに四角形。
2014.05.04.neba3.JPG
全体に錆が目立ちますが、半鐘は健在のようです。
もっとも、今もなお叩かれているかどうかは不明ですが。

踊り場は途中2段あり、梯子が折り返しで設置されています。
2014.05.04.neba5.JPG

脚部までブレースがはいっており、
梯子昇降のため一方のみ開放されている様子。
2014.05.04.neba4.JPG

直線的で裾の広がりがないのはプロポーションの点でちょっと残念。
敷地の都合でそうはできなかったのでしょうかね。

今回の取材で巡った下伊那の南部エリアは山間部の
世間で言うところの過疎地域なわけですが、
過疎であるがゆえか、火の見櫓の残存が殆ど確認できず、
代わって防災無線&スピーカー塔をかなりの頻度で見かけました。
高齢者などの多い現状からの合理化ということかもしれません。

火の見櫓解体撤去の流れは大都市圏と過疎集落、
双方から加速をつけて進行しているようです。
2014.05.04.neba6.JPG

(撮影日:2014年5月4日)


より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
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コメント 2

U1

根羽村ですか。
末広がりの櫓とは印象が随分違いますね。 

by U1 (2014-05-06 07:06) 

のぶさん

>U1さん、こんにちは。
完全な直立でもなく、微妙に直線的な広がりはあるのですが、
かえって落ち着きがないようにも感じたりします。
周囲がゴチャゴチャしているので目立ちませんが、
開けた場所に立っていると不安定さを感じるかもしれませんね。
by のぶさん (2014-05-06 07:45) 

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