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阿吽で尾の異なる安政3年狛犬 [狛犬・寺社(飯田市)]

飯田市宮の前、大宮諏訪神社。
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市街地の西側、県道15号の大宮神社前交差点が参道正面になっています。

一の鳥居をくぐるとすぐ両脇に岡崎現代型。
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昭和5(1930)年建立。

二の鳥居の周辺は広い駐車場になっています。
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ご神門。
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ご神木の夫婦杉。
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伝承では1715年植樹とのことですから、樹齢約300年。
もともと2本で植樹されたものが、後年根元が結ばれ双樹となった模様。

石段を上がりきると、拝殿。
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本殿。
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ご祭神は諏訪神社なわけですから当然、
建御名方富大神。
そして八坂刀売大神。

長野県神社庁のHPに掲載の情報に拠れば、
「建御名方神が信濃に入り諏訪を統合する途中、
当地に立ち寄られたのでこの地に祀られたとされる。」とあります。
建御雷神との力比べに負けて遁走している最中、
そんな余裕があったのかな?などと下世話な想像を膨らませたりします。

境内摂社群。
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狛犬は石段を上がりきったところに鎮座。
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安政3(1856)丙辰年12月吉日建立。
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阿形が角、吽形が宝珠をそれぞれ頭につけています。
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全体のデザインはオリジナルといっていいと思うのですが、
細部の様子を見ると浪速型の特徴を持っている様子も確認できます。

ただし尾は阿吽でデザインが異なりますね。
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某サイトの情報では制作年代が異なると出ていましたが、
両者の台座にはともに安政の文字が彫られているほかは
別年代の文字は確認できませんでした。
阿吽ともに安政の作品と考えていいと思うのですが、どうでしょうね。
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江戸末期の作品ということで、比較的体格も立派で
オーソドックスな作りながらも手堅くまとまった作りだと思います。

鳩ヶ嶺八幡宮もそうでしたが、石段上がりきりに立つ狛犬は
下から見上げる様子が威圧感ばっちりで狛犬らしくていいですね。
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(撮影日:2014年5月4日)


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