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善光寺の守り神(?) [火の見櫓(長野市)]

火の見櫓の記事エントリーは鮮度が命。

取材した火の見櫓がその1ヶ月後に解体撤去されたとか実際あった事実ですし、
そういうことが決して稀とはいえない状況なのが火の見櫓の悲しい現実。
なのでこれまで取材しておきながら記事アップが遅れてしまったものは
その存在が現時点でも確認できるものに限定してきました。
近所に立っていていつでも目にすることができるとか、
タイミングよく再訪することができたとか。

今回のエントリーはそのいづれのパターンでもない昨年4月取材の火の見櫓。
本来なら記事にアップするのはためらわれるところなのですが、
まあこれに関しては解体されているなんて心配は、今のところないでしょう。

長野市、善光寺の仁王門脇に立つ火の見櫓。
2013.02.27.zenkouji1.JPG
観光や参拝のお客さんたちの多くが記念写真を撮っているポイントですが、
ふつう、火の見ヤグラーでなければ傍らに立つ火の見櫓など見向きもしません。
2013.02.27.zenkouji2.JPG
見向きしないどころか、脳内センサーは感知すらしていないはず。
が、正面の仁王門より脇の火の見櫓のほうに気が走ってしまうのは
まさに火の見ヤグラーの中毒症状の現れwww。
2013.02.27.zenkouji3.JPG
スタンダードな4脚タワーですが、
ブレースにターンバックルを使用せず
山形鋼と平鋼を組み合わせて構成しています。
2013.02.27.zenkouji5.JPG
2013.02.27.zenkouji6.JPG
あまり見かけないパターンですね。

屋根と踊り場はそれぞれ四角形に丸形。
2013.02.27.zenkouji7.JPG
手摺はシンプルな縦格子ですが、根元のあたりを外に向かって膨らませていて
単調な手摺にちょっとしたメリハリをつけていますね。

世界遺産を目指しているという話の善光寺ですが、
そうでなくても木造建築の密集するエリア。
実際に半鐘を叩いたりしているのかは定かではないですが、
火の見櫓の存在意義は、ここではまだ保たれていくべきでしょうね。
2013.02.27.zenkouji4.JPG

(撮影日:2012年4月30日)


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タウン情報に掲載されました [その他]

松本平タウン情報。
信濃毎日新聞の折込タブロイド誌で、
週3回配達便に折り込まれていますが。

ここに昨日、狛犬の記事が掲載されました。
以前にU1教授とともに火の見櫓を記事にしてもらいましたが、
今回はそれと同じパターンで見開きの狛犬特集です。

松本平一円の代表的なものをピックアップして画像と
簡単な紹介文を載せてもらっています。
本当はもっと全国各地の優れた彫刻の狛犬とか
ユニークな造形のものなどあれこれ紹介したかったのですが、
紙面の都合で今回は残念ながら(^^)。

ちなみに記事内で、
阿礼神社の復献狛犬の復献年代を昭和54年としたのは間違いで、
正しくは昭和57年です。
あとカフェバロさんの住所が安曇野市三郷になっているのは
正しくは松本市梓川です。
両方とも自分のケアレスミスです(>_<)
謹んで関係各位にお詫びしますm(__)m

とにかく、こういう記事をきっかけに少しでも狛犬に関心を持つ人が増えて、
不遇な扱いを受けることの多い狛犬たちの待遇改善(?)に
貢献して行ければいいなという思いでいます。
芸術的にも優れた作品はたくさんありますし、
観光面で見てもひとつのジャンルを構成しうる素材だと実感しています。

まずは難しいことを考えず、
神社などに出かけた折には狛犬さんたちを
ゆったりを眺めてあげてください。

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(以上、今回タウン情報誌に掲載された狛犬たち。)

スリムな火の見櫓は常念岳がお似合い [火の見櫓(安曇野市)]

安曇野市豊科上鳥羽の火の見櫓。
2013.03.08.kamitoba10.JPG
かりんとうの蔵久へと向かう上鳥羽交差点を、
その蔵久と反対の西向きに入ってすぐ、小路の傍らに立っています。

すぐ近くには市の史跡、鳥羽館跡が。
2013.03.08.kamitoba8.JPG
かつての鳥羽郷の開発拠点としての館があったところで、
現在は空堀に囲まれた小さな森になっています。

その鳥羽館跡から西側を望むと
ちょうど火の見櫓と常念岳のツーショットのいいアングルに。
2013.03.08.kamitoba2.JPG
安曇野市内で常念岳を背景に取り込める火の見櫓は他にもありますが、
この上鳥羽の火の見櫓はプロポーションがよいので絵になりますね。
近年再塗装が施されたか、櫓全体が日の光を受けて輝いています。
2013.03.08.kamitoba9.JPG
強いて難点をいえば、櫓と常念岳の間にある電線の存在でしょうか。

足元に道祖神はじめ石造物がセットで整っているのはお馴染みですね。
2013.03.08.kamitoba7.JPG
屋根と見張り台はシンプルな構成。
2013.03.08.kamitoba4.JPG
照明灯とホース干しのアングルが附属していますが、
スピーカーと無線アンテナがないだけ良しというところ。

この程度の高さになれば踊り場は標準仕様ともいえますが、
この火の見櫓にはそれが存在しません。
2013.03.08.kamitoba3.JPG
そのぶん梯子は地上から見張り台まで一気に上がらねばならず、
櫓内の昇降ですが、ちょっと緊張感は高いでしょうね。

製造はこのあたりではよく手がけている高山造機。
2013.03.08.kamitoba5.JPG
昭和34年12月25日とあります。
クリスマスに建立したのには、なにか意味があるのかな?
クリスマスツリーよろしく、記念に点灯したとか?

アーチを含めた足元のデザインバランスがいまいちなのが残念。
2013.03.08.kamitoba6.JPG
でも火の見櫓と常念岳を同時に捉えたビューポイントとしては
おすすめのひとつです。

(撮影日:2013年3月6日)


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