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旧有済小学校の太鼓望楼 [火の見櫓(京都府)]

またしてもしばし間が開いちゃいましたが、
まだまだ続く京都取材ツアーの記事エントリー・・・。

旧京都市立有済小学校。
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平成16年春に他校との合併のため廃校となってしまった小学校ですが、
今なお残る校舎の屋上に、明治期につくられた望楼が現存しています。
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火の見櫓も兼ねていたのかどうか、
半鐘ではなく太鼓が用意され、周辺住民に時を知らせたり、
有事の際には太鼓を打ち鳴らして知らせる役目を持っていたそうです。

有済小学校は明治4年の創立。
そしてこの太鼓望楼は明治9年(1876)に、
当時木造2階建てであった講堂の棟中央に据えられました。
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その後、昭和12年(1937)にRC造の校舎に建て直される際、
地域の熱心な保存活動などもあったらしく、
新校舎の屋上にそのままのかたちで残されることになったそうです。
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かつては京都だけでなく全国各地に見られたという小学校の望楼ですが、
明治期の木造望楼として唯一(?)残る貴重な文化遺産として、
現在では国登録有形文化財となっています。
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RC校舎との微妙なアンバランスさも確かに感じますが、
この建物自体も昭和12年建築のものということなので、
小学校の校舎としてはけっこう貴重な建物といえるかもしれませんね。
夜間はライトアップしているらしいのですが、
時間と天候の都合で夜の様子は残念ながら撮影できませんでした。

ここを取材している頃から雨脚(というより風)が強くなってきて、
落ち着いて鑑賞できなかったのが心残りです。
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(撮影日:2013年4月6日)


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