ブロンズの東大寺型狛犬はまるで・・・ [狛犬・寺社(青森県)]
青森県北津軽郡板柳町板柳、海童神社。
海際というわけでもないのに、海童です。
ご祭神:
上津綿津見命
中津綿津見命
底津綿津見命
以上、綿津見三神。
境内の由緒書きでは、、、
『文禄2年(1593)津軽為信が豊臣秀吉の朝鮮征伐の際に軍を派遣したとき
海上安全国土繁祥の祈願所とするため「宝量宮」と名付けて建立された。
現在地に遷宮したのは承応元年(1653)である。』
同社のある板柳という場所は津軽の河港だったとのことで、
海運の安全を願って海神を祀ったのもうなずけるところです。
かつては弘前をも凌ぐ賑わいを見せた商業町だったそうで、
元禄15年(1702)には地元の豪商が大阪で買い付けた神輿が同社に奉納されています。
これはもともと播州赤穂藩が注文し制作させたものらしいのですが、
浅野匠頭の刃傷事件による改易により行き場を失っていた神輿なのだそうです。
現在、町指定文化財にもなっているこの神輿には
赤穂浅野家の家紋「違いの鷹羽」が施されているそうです。
さて、境内。
参道入口脇すぐにある龍頭観音。
二の鳥居。
平和観音堂。
神明宮。
虚空蔵宮。
丑年の守り本尊というわけで、牛。
淡嶋宮。
同宮の前には狛犬が一対。
昭和4年(1929)旧3月3日建立。
ちっちゃな子達ですが、津軽らしい(?)顔つきです。
こちらは参道狛犬たち。
大正10年(1921)9月13日建立。
津軽の構えタイプ。
津軽の狛犬、とくに構えの子達はけっこう背の高い台座の上に居ることが多い気がします。
特に理由はないのかもしれませんが、雪のことも考えられているのかなと考えてみたりもして。
参道狛犬、もう一対。
明治11寅年(1878)4月12日建立。
やはり、どことなく頭がひらべったいような・・・。
拝殿。
本殿とその手前は唐門。
そして、、、本殿前の狛犬。
東大寺型のブロンズ狛犬なわけですが。
石造のものよりブロンズのほうが細部の仕上げが細かいせいか、
角ばった顔の輪郭がそう感じさせるのか、
あるいは色合いによる影響なのか、、、
これを見て、思わずメカゴジラを思い出してしまうのは自分だけでしょうかね?
まあ後姿は、メカというイメージじゃあないですけど。
まちなかの神社ですが、静かで落ち着いた空間でよかったです。
出来れば神殿前のメカゴジラはもっと近くで鑑賞してみたかったですが。
(撮影日:2013年8月15日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
海際というわけでもないのに、海童です。
ご祭神:
上津綿津見命
中津綿津見命
底津綿津見命
以上、綿津見三神。
境内の由緒書きでは、、、
『文禄2年(1593)津軽為信が豊臣秀吉の朝鮮征伐の際に軍を派遣したとき
海上安全国土繁祥の祈願所とするため「宝量宮」と名付けて建立された。
現在地に遷宮したのは承応元年(1653)である。』
同社のある板柳という場所は津軽の河港だったとのことで、
海運の安全を願って海神を祀ったのもうなずけるところです。
かつては弘前をも凌ぐ賑わいを見せた商業町だったそうで、
元禄15年(1702)には地元の豪商が大阪で買い付けた神輿が同社に奉納されています。
これはもともと播州赤穂藩が注文し制作させたものらしいのですが、
浅野匠頭の刃傷事件による改易により行き場を失っていた神輿なのだそうです。
現在、町指定文化財にもなっているこの神輿には
赤穂浅野家の家紋「違いの鷹羽」が施されているそうです。
さて、境内。
参道入口脇すぐにある龍頭観音。
二の鳥居。
平和観音堂。
神明宮。
虚空蔵宮。
丑年の守り本尊というわけで、牛。
淡嶋宮。
同宮の前には狛犬が一対。
昭和4年(1929)旧3月3日建立。
ちっちゃな子達ですが、津軽らしい(?)顔つきです。
こちらは参道狛犬たち。
大正10年(1921)9月13日建立。
津軽の構えタイプ。
津軽の狛犬、とくに構えの子達はけっこう背の高い台座の上に居ることが多い気がします。
特に理由はないのかもしれませんが、雪のことも考えられているのかなと考えてみたりもして。
参道狛犬、もう一対。
明治11寅年(1878)4月12日建立。
やはり、どことなく頭がひらべったいような・・・。
拝殿。
本殿とその手前は唐門。
そして、、、本殿前の狛犬。
東大寺型のブロンズ狛犬なわけですが。
石造のものよりブロンズのほうが細部の仕上げが細かいせいか、
角ばった顔の輪郭がそう感じさせるのか、
あるいは色合いによる影響なのか、、、
これを見て、思わずメカゴジラを思い出してしまうのは自分だけでしょうかね?
まあ後姿は、メカというイメージじゃあないですけど。
まちなかの神社ですが、静かで落ち着いた空間でよかったです。
出来れば神殿前のメカゴジラはもっと近くで鑑賞してみたかったですが。
(撮影日:2013年8月15日)
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顔のひしゃげた狛犬 [狛犬・寺社(青森県)]
青森県五所川原市原子字山元の八幡宮。
五所川原市街方面より国道101号のバイパスでないほうを東進。
原子の集落はずれに一の鳥居があり、参道が国道の傍らから始まっています。
林道のような未舗装道路の参道を進むと、
二の鳥居、
三の鳥居、
四の鳥居と続き、境内奥へと進みます。
創建年は不明。
ご祭神は、譽田別尊。そしてこちらでも闇龗神が祀られています。
入母屋造の立派な拝殿。
向拝の目貫と木鼻、龍と狛犬一対の彫刻。
参道狛犬は一対です。
明治25年(1892)7月15日建立。
どこかで見たことあるようなタイプだと思ったのですが、
黒石市三島の三嶋神社にも頭のひしゃげた感じの子がいましたね。
造形も非常によく似た感じの子でしたし、年代も近い(三嶋神社のは明治22年)なので、
同じ作者だったかもしれませんね。
強面っぽい表情をしているっぽいのですが、
頭がひしゃげた感じで恐ろしさは感じられないですね(^^)
でも印象に残るいい作りだと思います。
(撮影日:2013年8月15日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
五所川原市街方面より国道101号のバイパスでないほうを東進。
原子の集落はずれに一の鳥居があり、参道が国道の傍らから始まっています。
林道のような未舗装道路の参道を進むと、
二の鳥居、
三の鳥居、
四の鳥居と続き、境内奥へと進みます。
創建年は不明。
ご祭神は、譽田別尊。そしてこちらでも闇龗神が祀られています。
入母屋造の立派な拝殿。
向拝の目貫と木鼻、龍と狛犬一対の彫刻。
参道狛犬は一対です。
明治25年(1892)7月15日建立。
どこかで見たことあるようなタイプだと思ったのですが、
黒石市三島の三嶋神社にも頭のひしゃげた感じの子がいましたね。
造形も非常によく似た感じの子でしたし、年代も近い(三嶋神社のは明治22年)なので、
同じ作者だったかもしれませんね。
強面っぽい表情をしているっぽいのですが、
頭がひしゃげた感じで恐ろしさは感じられないですね(^^)
でも印象に残るいい作りだと思います。
(撮影日:2013年8月15日)
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水の神、闇龗神 [狛犬・寺社(青森県)]
青森県五所川原市神山鶉野、闇龗神社。
神社庁HPによれば明暦2年(1656)勧請とあります。
読んで字の如く、ご祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)。
闇龗は水の神。
地域の歴史のなかで水にまつわる苦労が絶えなかったのでしょうか。
実際、境内の道路を挟んだ反対側をはじめ、付近には溜池が点在しています。
ここは津軽では各地で見られる鬼子がたくさん居ました。
鬼子は悪霊を防ぐ魔除けのためにあるといわれ、
ここの子は参道脇に座っていましたが、
通常は鳥居の扁額がおさまる場所に座っていることが多いようです。
調べると津軽独特の信仰だということですが、
じっさい自分は今回の津軽エリアの取材で初めて出会いました。
ガラス箱に納められている鬼子もいます。
幾つかの鳥居をくぐり抜けると、狛犬が居ました。
昭和14年(1939)旧8月15日建立。
三陸海岸の神社を取材してよく出会った、ほっかむり狛犬です。
みちのくではほっかむりが流行だったのでしょうかね。
吽形は顔がてぬぐいで隠れて見えてません(^^)
御神馬も一対で居ました。
昭和6年(1931)旧3月5日建立。
拝殿。そしてその正面に別の狛犬が一対。
明治42年(1909)7月17日建立。
厳しい表情ですが、鬣の先端が胸元まで流れているのがいいですね。
阿吽とも台座に牡丹が彫られています。
拝殿正面上部に赤い鬼子。
表情がユルいですね。
狛犬は境内社の金比羅社にも居ました。
逆光がきつくて撮影が苦労しました。
お地蔵さんをはじめ、石造物もたくさん祀られていた同社。
難しい名前の神社で印象的でしたが、パソコンではなくペンで名前を書けといわれても、
覚えられない自信はあります(^^;
(撮影日:2013年8月15日)
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神社庁HPによれば明暦2年(1656)勧請とあります。
読んで字の如く、ご祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)。
闇龗は水の神。
地域の歴史のなかで水にまつわる苦労が絶えなかったのでしょうか。
実際、境内の道路を挟んだ反対側をはじめ、付近には溜池が点在しています。
ここは津軽では各地で見られる鬼子がたくさん居ました。
鬼子は悪霊を防ぐ魔除けのためにあるといわれ、
ここの子は参道脇に座っていましたが、
通常は鳥居の扁額がおさまる場所に座っていることが多いようです。
調べると津軽独特の信仰だということですが、
じっさい自分は今回の津軽エリアの取材で初めて出会いました。
ガラス箱に納められている鬼子もいます。
幾つかの鳥居をくぐり抜けると、狛犬が居ました。
昭和14年(1939)旧8月15日建立。
三陸海岸の神社を取材してよく出会った、ほっかむり狛犬です。
みちのくではほっかむりが流行だったのでしょうかね。
吽形は顔がてぬぐいで隠れて見えてません(^^)
御神馬も一対で居ました。
昭和6年(1931)旧3月5日建立。
拝殿。そしてその正面に別の狛犬が一対。
明治42年(1909)7月17日建立。
厳しい表情ですが、鬣の先端が胸元まで流れているのがいいですね。
阿吽とも台座に牡丹が彫られています。
拝殿正面上部に赤い鬼子。
表情がユルいですね。
狛犬は境内社の金比羅社にも居ました。
逆光がきつくて撮影が苦労しました。
お地蔵さんをはじめ、石造物もたくさん祀られていた同社。
難しい名前の神社で印象的でしたが、パソコンではなくペンで名前を書けといわれても、
覚えられない自信はあります(^^;
(撮影日:2013年8月15日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示