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リンゴ畑のお守り所 [火の見櫓(青森県)]

弘前市百沢東岩木山、という地名になるようです。
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富士山のような独立峰の岩木山。その外周道路ともいえる県道沿いに
その目的の櫓は立っていました。
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火の見櫓ではなさそうです。

岩城山麓、リンゴ畑があたり一面に広がる大地。
県道30号の山麓道路を北向きに走っていると、左手前方に見えてきました。
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今回の取材ツアーに出る直前の下調べでこの存在を知り、
詳細の場所も分からず、なんとなくこのあたりかなと見当をつけて車を走らせていたのですが、
幸い無事に目的地を発見することが出来ました。

車を止めて近づいてみると、木造の小規模な櫓に半鐘のぶら下げられていることが分かります。
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傍らにはシャッターの下りた小さな小屋もありまして。
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リンゴ畑のなか、そこだけが小高い丘になっており、
片道徒歩1分もかからないほどの“登山”で無事に櫓の立つ頂上に到達。

小屋のほうは中も空っぽで、現在は使用していないような様子。

櫓は高さ3メートルにも満たないほどの背丈の低いもので、
屋根の棟木に直接金具を打ち付けて半鐘は固定されていました。
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事前に得ていた情報では、櫓には“火の用心”の垂れ幕が付けられていて、
“防風林巡視連絡所”の看板があったようなのですが、
自分が訪れたときにはそのようなものは見当たりませんでした。

風害をメインに災害監視の櫓であったことは間違いなさそうですが、
この様子では櫓のほうも使われなくなってしまっているかもしれませんね。

防風林巡視とあったように、風はたしかに強かったです。
遮るものがないということは、それだけ風当たりも強いわけですよね。

ただ、周囲が岩木山の緩やかな傾斜の付いた土地で、
しかもこの小高い丘の周辺はほかに視界を遮るものもなく、
展望台としてみれば立地のすごくいい場所だと思いました。
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リンゴ農園に立ち寄りがてら天気の良い日の展望台として活用できれば
いい場所なのにと思いつつ、次の目的地へと移動したのでした。
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(撮影日:2013年8月15日)


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悪戯っぽい表情で神殿を守る [狛犬・寺社(青森県)]

弘前市新岡山本、八幡宮。
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ご祭神はご存知、誉田別命。

創建年は不明のようで、由緒書きは以下の通り。
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弘前市街より前エントリーの羽黒神社と同じ県道3号鯵ヶ沢街道を西進し、
旧岩木村の中心地を過ぎたところから北上。
新岡集落を抜けたリンゴ畑の中、鎮守の森を伴ってポツンと建っています。

朱塗りの一の鳥居を抜けると、岡崎現代型がお出迎え。
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平成11年(1999)8月15日建立。

すぐ背後には御神馬が一対。
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拝殿と本殿。
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そしてこの本殿の前に狛犬一対。
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明治43年(1910)3月28日建立。

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独特のデザイン。
一見して決して忘れることのない、オリジナルな姿。

二本足で立ち、というか普通に人間のように座っている様子で、
阿形は足元に置いた玉の上に手をかざし、
吽形は玉を両手で胸元に抱えています。
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表情もどこかしら悪戯っぽい感じで、
神様と境内の守護獣であるはずの狛犬たちのはずが
なにか悪玉の召使とか手下のようなイメージに見えてきます。
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そう、映画アナスタシアの悪役ラスプーチンの手下にバルトークという白コウモリが居ますが、
悪役のしもべなのにどこか憎めないキャラで、この狛犬たちがそのイメージにぴったり(^^)

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明治後期という時代でありながら、このデザインで制作した石工さんの創造性に脱帽です。

(撮影日:2013年8月15日)


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