根羽村役場前の火の見櫓 [火の見櫓(下伊那郡)]
下伊那郡根羽村、根羽村役場前の火の見櫓。
国道153号線と売木村へ向かう県道との交差点の際に立っています。
153号はかつての塩尻市~岡崎市を結ぶ三州街道にあたり
長野県にとって北へ向かう千国街道とともに塩の道と呼ばれる行商の街道でした。
根羽村はその三州街道の宿場のひとつ、根羽宿のあった村であり、
近世には中馬の拠点の1つとして賑わい問屋や馬宿、茶屋などが軒を連ね、
江戸後期に庶民による行楽が流行すると善光寺詣でなどの物見遊山も盛んになり
山間の宿でありながらもけっこうな賑わいを見せていたそうです。
で、そんな根羽宿の中心地エリアにそびえる、火の用心の看板が目立つ火の見櫓。
4本脚型で、屋根と見張り台ともに四角形。
全体に錆が目立ちますが、半鐘は健在のようです。
もっとも、今もなお叩かれているかどうかは不明ですが。
踊り場は途中2段あり、梯子が折り返しで設置されています。
脚部までブレースがはいっており、
梯子昇降のため一方のみ開放されている様子。
直線的で裾の広がりがないのはプロポーションの点でちょっと残念。
敷地の都合でそうはできなかったのでしょうかね。
今回の取材で巡った下伊那の南部エリアは山間部の
世間で言うところの過疎地域なわけですが、
過疎であるがゆえか、火の見櫓の残存が殆ど確認できず、
代わって防災無線&スピーカー塔をかなりの頻度で見かけました。
高齢者などの多い現状からの合理化ということかもしれません。
火の見櫓解体撤去の流れは大都市圏と過疎集落、
双方から加速をつけて進行しているようです。
(撮影日:2014年5月4日)
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国道153号線と売木村へ向かう県道との交差点の際に立っています。
153号はかつての塩尻市~岡崎市を結ぶ三州街道にあたり
長野県にとって北へ向かう千国街道とともに塩の道と呼ばれる行商の街道でした。
根羽村はその三州街道の宿場のひとつ、根羽宿のあった村であり、
近世には中馬の拠点の1つとして賑わい問屋や馬宿、茶屋などが軒を連ね、
江戸後期に庶民による行楽が流行すると善光寺詣でなどの物見遊山も盛んになり
山間の宿でありながらもけっこうな賑わいを見せていたそうです。
で、そんな根羽宿の中心地エリアにそびえる、火の用心の看板が目立つ火の見櫓。
4本脚型で、屋根と見張り台ともに四角形。
全体に錆が目立ちますが、半鐘は健在のようです。
もっとも、今もなお叩かれているかどうかは不明ですが。
踊り場は途中2段あり、梯子が折り返しで設置されています。
脚部までブレースがはいっており、
梯子昇降のため一方のみ開放されている様子。
直線的で裾の広がりがないのはプロポーションの点でちょっと残念。
敷地の都合でそうはできなかったのでしょうかね。
今回の取材で巡った下伊那の南部エリアは山間部の
世間で言うところの過疎地域なわけですが、
過疎であるがゆえか、火の見櫓の残存が殆ど確認できず、
代わって防災無線&スピーカー塔をかなりの頻度で見かけました。
高齢者などの多い現状からの合理化ということかもしれません。
火の見櫓解体撤去の流れは大都市圏と過疎集落、
双方から加速をつけて進行しているようです。
(撮影日:2014年5月4日)
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足がもげてもけなげに頑張ってる神殿狛犬 [狛犬・寺社(下伊那郡)]
下伊那郡根羽村、六柱神社。
国道153号沿いの根羽村役場がある交差点から
売木村方面へ県道を少し走らせると旧道沿いの山裾に鎮座しています。
上の画像はもちろん社殿ではなく、黒地地区の公民館。
境内入口は黄色い外壁がよく目立つ黒地公民館の合間から入るようになっていて、
その参道らしからぬ路地を抜けた先に社殿を仰ぎ見ると、、、
拝殿か神門かなと思っていたのは、本殿の覆い屋でした。
神殿に前座して木造狛犬が一対。
神殿狛犬の割には劣化が相当酷いです。
覆い屋が出来るまで野ざらしだったのでしょうか。
前脚はもともと一体ではなかったのかもしれませんが、
現在は本体に釘で打ちつけて止めてあります。
が、吽形の左足はもげてしまったまま放置状態。
下伊那地方は石造のはじめちゃんが非常に多く見られる地域で、
この子はそれらを木彫りしたバージョンと考えていいかもしれません。
年代はネットで出回っている情報の限りではハッキリしませんが、
少なくとも近世初期~中期頃のものではないかと想像します。
文化財指定などが取れればもう少し保全状態を改良することが出来ると思うのですが。
社殿に隣接して役の行者像が根羽村文化財指定を受けて立っていました。
社殿から望む山里の風景。
代掻きから田植えの季節を神殿の縁側から
狛犬たちがずっと静かに見守り続けているかのようでした。
(撮影日:2014年5月4日)
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国道153号沿いの根羽村役場がある交差点から
売木村方面へ県道を少し走らせると旧道沿いの山裾に鎮座しています。
上の画像はもちろん社殿ではなく、黒地地区の公民館。
境内入口は黄色い外壁がよく目立つ黒地公民館の合間から入るようになっていて、
その参道らしからぬ路地を抜けた先に社殿を仰ぎ見ると、、、
拝殿か神門かなと思っていたのは、本殿の覆い屋でした。
神殿に前座して木造狛犬が一対。
神殿狛犬の割には劣化が相当酷いです。
覆い屋が出来るまで野ざらしだったのでしょうか。
前脚はもともと一体ではなかったのかもしれませんが、
現在は本体に釘で打ちつけて止めてあります。
が、吽形の左足はもげてしまったまま放置状態。
下伊那地方は石造のはじめちゃんが非常に多く見られる地域で、
この子はそれらを木彫りしたバージョンと考えていいかもしれません。
年代はネットで出回っている情報の限りではハッキリしませんが、
少なくとも近世初期~中期頃のものではないかと想像します。
文化財指定などが取れればもう少し保全状態を改良することが出来ると思うのですが。
社殿に隣接して役の行者像が根羽村文化財指定を受けて立っていました。
社殿から望む山里の風景。
代掻きから田植えの季節を神殿の縁側から
狛犬たちがずっと静かに見守り続けているかのようでした。
(撮影日:2014年5月4日)
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