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家紋のある狛犬 [狛犬・寺社(北佐久郡)]

長野県北佐久郡御代田町、小田井上宿の長倉・諏訪神社。
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旧中山道小田井宿に鎮座する同社ですが、長野県神社庁HPによると、
もとは伍賀地区久能の宮平という場所に祀られていた春日神社だったそうです。
そこから文亀2年(1502)になって上小田井に移され創建されたといわれ、
天正16年(1588)に現在の小田井の地に遷座したのだそうで、
同じくHPでは「長倉神社・諏訪神社合殿」と記されています。

ご祭神は、
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
建御名方命(たけみなかたのみこと)

社叢は御代田町の天然記念物指定となっています。
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たしかに面積の規模は特別大きいわけではないですが、
境内の欅などはとても立派です。

一の鳥居を過ぎて石段をあがると、
二の鳥居の手前に狛犬が一対いました。
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明治16年(1883)8月25日建立。
石工:北佐久郡安原村 飯田平蔵永常。
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阿吽が左右反対で座っていますね。
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まあそれだけでもじゅうぶん珍しい分類になるわけですが、
ここの子達が大変貴重な存在だといえる理由はこちら。
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家紋入り。
丸に渡辺星(=三ツ星に一文字)ですね。
家紋が胴体に付属している狛犬は、自分は始めてみました。
探せばほかにもいそうですね。
ちなみに同社の神紋は立梶の葉。
二の鳥居の額束に示されていますが、諏訪神社といえば梶ですからね。
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阿形の頭部には宝珠が乗っていますが、
吽形にもなにか乗っていたかのような痕跡が見えますね。
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全体に造詣は背筋がすっと伸びたシンプルな感じですが、
つま先や鬣、尾などはしっかり彫りこまれていていい作品だと思います。
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拝殿。
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一間社流造の本殿は覆い屋のなか。
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たくさんの境内社。
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一角には神馬舎がありました。
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小田井の道祖神まつりというのが町指定無形民俗文化財になっていて、
その祭りで村内を曳き回される藁馬が納められていました。
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素朴な信州の祭りですね。
2月という真冬の行事のようですが、一度見てみたいなと思いました。
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(撮影日:2014年8月16日)


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