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ある日、森の中、火の見やぐらに、出会った♪ [火の見櫓(安曇野市)]

安曇野市明科、潮沢の小日向地区に立つ火の見梯子。
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やぐらではないのでタイトルは正確ではないのですが、ご容赦を。

潮沢地区にまちづくりのプロジェクト関係で現地調査に出向いたのですが、
その際に探索エリアの山道を歩いていると偶然出会った次第。

小日向地区は山腹に少数の民家が点在する山里。
この火の見梯子の周辺には数えるほどの民家しかなく
(感じた限りでは2軒くらいではなかったかと。)
おそらく集落の中心から急坂を登ってきた、その坂の途中にあるため、
上方もしくは下方で火災が起きた際の連絡中継地の役割があったのでしょう。
さらには見通しが非常によいため、小日向地区よりさらに下の
沢沿いの集落まで半鐘の音を届ける役割も担っていたかもしれません。
距離からすると沢まで音が届くかどうかは微妙ですが、
しんと静まり返った夜中の音なら十分聞こえたのではないでしょうか。(適当に推測)
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アルプスは雲のなかでしたが、晴れていれば
常念岳とのツーショット写真が撮れていたはず。

上部がひん曲がってしまっている華奢で寂れた梯子の様子に対して
半鐘の立派な姿がかえって郷愁を誘います。
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潮沢の他の集落では類型の半鐘が盗まれた事件もあったそうですが、
ここの半鐘は幸いにしてこれまで無事に守られてきたようです。

それにしても偶然に出会いはときめきますね。
同伴者が10人くらい居た今日の踏査作業でしたが、
急な坂道をゼイゼイしながら登ってきた先に半鐘の影が見えたとき
疲れが一気に吹き飛んでしまったのは、きっと自分だけでしょう。
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(取材日:2015年3月13日)




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