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動く鉄と動かぬ鉄 [火の見櫓(大町市)]

仕事で大町市の合同庁舎に用事があり、帰りがけに近所のコンビニに立ち寄ると
そのコンビニの駐車場から望む景色の彼方に一本の火の見やぐらの姿を発見。
20150731oomachi1.JPG
拡大↓。
20150731oomachi2.JPG

大町市内の火の見やぐらはかなりの数を認知しているつもりでしたが、
市街地の一角に立つこの子は洩れていました。

近付くと消防団詰所の片隅の小さなスペースに立地。
20150731oomachi3.JPG
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三脚柱、六角屋根+六角見張り台の構成。
ハシゴは脚部の外側で見張り台無し。

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半鐘は残念ながらすでに撤去されており、
屋根をはじめ塗装もかなり剥げて来ており、寂しい印象ですね。
20150731oomachi6.JPG
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20150731oomachi8.JPG

ところでこの火の見やぐらの立地ですが、すぐ東側をJR大糸線が走っていて、
いわゆる“鉄のツーショット”を拝むことが出来ます。

これ、以前(たぶん去年だったか?)にU1教授がそのブログにて
火の見やぐらと鉄道(列車)のツーショット画像を掲載して
「動く鉄と動かぬ鉄」のような内容で記事にしていたことがあり、
鉄&鉄を何箇所か紹介していたと記憶しているのですが、
この大町のやぐらがその一枚だったかどうかは記憶不鮮明。
とりあえず、U1教授にならって一枚撮影してみました。
20150731oomachi9.JPG
たまたま発見した火の見やぐらがたまたま鉄道路線のすぐ傍で、
たまたま訪れた時間に走ってきた列車が特急あずさだったという。
連写で撮った割にはあまりいい写真ではないですが、とりあえず一枚。

動く列車の写真をキレイに撮影する鉄道マニアの人は大勢いますが、
背景まで含めて上手に撮るのはけっこう難しいですね。
修行が必要です。

(取材日:2015年7月31日)



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山あいの水鏡に映る火の見やぐら [火の見櫓(大町市)]

長野県大町市美麻、青具地区の火の見やぐら。
2014.05.14.aogu1.JPG
白馬村から長野方面へ抜ける県道31号線沿い、
美麻の青具地区で道路端に立っています。
2014.05.14.aogu2.JPG
塗装の剥離というか錆がきついですね。

屋根が複雑な多角形かと思ってよく見ると
庇の先端がおそらく雪の重みでしょうね、凹んでしまっていました。
2014.05.14.aogu3.JPG

半鐘は梯子を少し登ったあたりに錆つきながらもまだ残されていました。
2014.05.14.aogu4.JPG2014.05.14.aogu5.JPG
ちょうど隣家の奥さんが居たので聞いてみたら、
もう半鐘を叩かなくなって幾久しいとのこと。
過疎の地域ほど消防団の担い手もか細いですから、仕方ないですかね。
2014.05.14.aogu6.JPG

傍らの水田が水を張って田植えをまだしていない状態だったので、
いちおうお約束の逆さ火の見やぐらを撮影してみました。
2014.05.14.aogu7.JPG

(撮影日:2014年5月14日)


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爺ヶ岳とマッチングする火の見やぐら [火の見櫓(大町市)]

長野県大町市、野口地区の火の見やぐら。
2014.05.13.noguchi1.JPG
大町市街地から温泉郷方面へと向かう県道326号線が
市道?号線(安曇野の山麓線からの延長、オリンピックで整備された道路)と
立体交差するポイントに立っています。

近所に野口地区の公民館。
火の見やぐらは大町市消防団第二分団第二部器具置場裏に。
2014.05.13.noguchi2.JPG
すでに半鐘は取り去られているようで、
見張り台には枯れ枝(?)のようなものが束になっていて、
どこかの鳥さんが巣でも作っていたような感じもします。
2014.05.13.noguchi3.JPG
ブレースはターンバックルを使用せず山形鋼を利用。

足元の納まりがユニークです。
2014.05.13.noguchi4.JPG
最終段の横軸の位置がけっこう低く、
三方はトラスが入っていて、上り口になる面だけ高さを上げて
アーチにして仕上げています。

全体に塗装が剥げて錆がけっこう出ている状況です。
素材自体にさほど傷みがあるようには見えませんが、
このままだと早晩撤去解体の流れが出来てしまいそうで心配です。

周りが開けていて天気がよければ背景の爺ヶ岳との相性もよく
いい雰囲気なんですけどね。
2014.05.13.noguchi5.JPG
山麓線側の道を南から北に向かって走ると
一段高いところに立っているので、けっこう目立つ存在です。
画像撮り忘れましたが、これは火の見やぐらに関心がなくても
目に付くかもしれませんね。

(撮影日:2014年5月13日)


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火の見ヤグラーの聖地? [火の見櫓(大町市)]

北安曇郡大町市美麻、新行地区の火の見櫓。
2012.09.04.shingyou8.JPG
全国的にも貴重な、数少なくなった木造の火の見櫓で、
その数およそ2300基とも推定されている信州の火の見櫓にあっても
独特の存在感をはなっている立派な櫓です。
テレビの人気アニメなどでは物語の舞台となった場所を
聖地巡礼と称して訪れる人があるとよく聞きます。
(この新行の近くにある木崎湖畔の海ノ口周辺も某アニメの聖地でしたね。)
火の見櫓にもヤグラーの聖地巡礼があるとすれば、
まさにこの新行の火の見櫓はその対象のひとつといっても過言ではないでしょう。
(と、勝手に結論付ける自称ヤグラ中毒患者が約一名www)
2012.09.04.shingyou2.JPG
夕暮れ時で天気もいまひとつだったので、画像が暗いです。。。
2012.09.04.shingyou7.JPG
この火の見櫓、じつは今年の春に移転したんですよね。
数ヶ月前にフェイスブックで仲間がこの火の見櫓の写真をアップしたところ
周辺風景がこれまでと違う様子に気づきまして。
もっと早く再訪したかったのですが、ようやく昨日行って来た次第。

これまでは村の中を南北に貫く県道の傍らに立っていました。
(2011年12月8日撮影)
2011.12.08.shingyou1.JPG
(元あった場所から現在地方向を眺めてみる)
2012.09.04.shingyou1.JPG
地区では老朽化のために新しく立て直そうということになり、
あれこれ動き出したところで難問が発生。
構造的に震度4、風速30メートルに耐えられる強度がないものは
県道沿いには立ててはダメ!って言われてしまったらしく。

でも、そこで「じゃあ仕方ない。もう解体しちゃおうか。」
とならなかったのがこの地区の皆さんの素晴らしいところ。

この火の見櫓、もとは大正15年に建設されたもので、
足元を固めている石柱にも「大正15年4月」の文字が刻まれています。
その前年の大正14年、新行地区では6軒の民家を焼く火災が発生し、
この火の見櫓は美麻史上に残る大火を受けて建てられた
防災記念碑としての意味合いが強かったのだそうです。

旧美麻村の村誌によればこの火の見櫓が立った大正15年に、
前年の大火を受けて、消防機械・建物・衣類などを準備して村へ寄付採納し、
公設消防組設置を申請し、議会採決を経て発足したとあります。
寄付物件にはこの“警鐘”“警鐘楼”も、含まれていたようです。

櫓を構成する木部材はすべて新しく作り直されましたが、
半鐘は当時のものをそのまま吊るしてあります。
2012.09.04.shingyou6.JPG
現在では半鐘を普段から打ち鳴らすことはさすがにないそうですが、
それでも非常時には使用できるように簡易ですが梯子が取り付いていて、
とにかくそうした歴史のある地域防災の象徴をなくすわけには行かないと、
県道より少し奥まった現在地へと移転再建を果たしたのでしたが、
上述の強度問題の件もあって助成金の関係は交付されず、
費用は地区のほうで捻出することになったのだそうです。

現在、火の見櫓は蕎麦処新行の人気撮影スポットの水車小屋近くに立っています。
2012.09.04.shingyou3.JPG
足元の石柱に新しいものが加わり、今年の移転記念の日付が刻まれていました。
2012.09.04.shingyou5.JPG
3本の支柱のうちもともと1本が木製だったので、それを石に替えたのですね。

集落から離れて立っていたこれまでと違って民家に近くなったので
絵になる風景的な撮影方向は狭くなりましたが、贅沢は言えません。
2012.09.04.shingyou4.JPG

とにかく、歴史ある火の見櫓は地区の皆さんの尽力で生き残ることが出来ました。
これからも火の見ヤグラーの聖地巡礼を静かに見守ってくださいませ。

(突然の押しかけ訪問で移転に関する話をお話し頂いた、区長さんに感謝します。)


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再就職先を見つけた火の見櫓、、、の、見張り台 [火の見櫓(大町市)]

透明タペストリーでずいぶん前にエントリーされていた大町市の火の見櫓。
見張り台の部分のみ切り離されて公園がどこかに置かれている画像。
ずっと実物を見たくて探しながらもなかなか発見にいたらなかったのですが、
先日とうとう目にすることが出来まして。

大町市平、大出地区にある火の見櫓の見張り台。
2012.08.24.1.JPG
宮の森自然園という、自然散策路として整備されている公園の
駐車場スペースの一角に据えられていて、
どうも透明タペストリーの画像と場所が異なっているようなのですが。。。
2012.08.24.4.JPG
2012.08.24.5.JPG
2012.08.24.6.JPG
2012.08.24.7.JPG
ちょうど居合わせた地元のおじいちゃんに話を聞くと、
「もとはそこの公民館のとこに立っとったけんど、
場所がなくなったで、上だけ残してここに置いただ。」
ってな意味合いのことを語ってくれました。

なので、これが透明タペストリーに掲載されているものと
同一かどうかは定かになりませんでしたが
いづれにしてもこういうかたちでも再雇用されて
地域の人の手にかかっているというのはいいことだと思います。
(屋根色が違うのはたぶん塗り直しの結果。たぶん同一のものと思われ。。。)

見張り台だった場所に、上述のおじいちゃんがこしらえた丸太ベンチが設置され、
ミニサイズのあずまやのような使い方が出来るようになっています。
2012.08.24.2.JPG
そしてなにより半鐘がセットされているのが嬉しい。
防犯用に取り外せないよう細工が施されていますが、
これ、木槌が備わったままなので叩いて鳴らしてもよいのだそうです。
2012.08.24.3.JPG
自分も恐る恐る(?)鳴らしてみました。
いい音しましたよ(^^)

(撮影日:2012年8月24日)


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