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大和神社近くの火の見やぐら [火の見櫓(奈良県)]

奈良県天理市兵庫町の火の見やぐら。
2014.13.31.tenrihyougo1.JPG
前エントリーの大和神社へ向かう道すがら、境内入口より北へ300mほど手前に
この火の見やぐらが立っているのを見かけ、引き返して取材。
2014.13.31.tenrihyougo2.JPG
道路はかつての上ッ道(上街道)と呼ばれる古代の主要道路だった道で、
すぐ東側には現在の街道、国道169号が走っていますが、
たしかに火の見やぐらのある周辺は旧街道の雰囲気を残している感じがします。
2014.13.31.tenrihyougo10.JPG

やぐらは多少色褪せてはいるものの、朱塗りが遠くからでも目立ちます。
2014.13.31.tenrihyougo3.JPG
背丈はさほど高くなく、踊り場もなくハシゴはダイレクトに見張り台まで。
2014.13.31.tenrihyougo9.JPG
さほど高くないとはいえ、滑落防止の囲いもない櫓外部のハシゴは
実際に昇るときに緊張するでしょうね。

一見した感じはありふれた4脚柱型のようですが、ブレースがユニークです。
2014.13.31.tenrihyougo6.JPG
基本的に小断面の山形鋼を用い、交差部は菱形プレート(?)を利用。
最下段とその直上のブレースは交差部にも横架材と同じような部材が
伸びてきていますが、裏側を見るとブレース勝ちの始末になっているので、
この横架材もどきがついている意味をどう考えればいいのか。

見張り台には半鐘とサイレンが装備。
2014.13.31.tenrihyougo4.JPG
近所の方に話を聞くとサイレンは使っているが
半鐘はもうたたいていないとのこと。
2014.13.31.tenrihyougo7.JPG
この子もやがては撤去される運命にあるでしょうか。

ところで上街道を歩いていると、こんなブロック塀を見かけました。
2014.13.31.tenrihyougo8.JPG
火の見やぐら師匠のU1教授がブログ「透明タペストリー」のカテゴリーで
「繰り返しの美学」というジャンルを設けていますが、果たしてこれも範疇となるでしょうかね?
CB積みをする際に少しずらして積み上げてそれをデザインにしているようなのですが、
他でも施工例のある、ありふれたデザインなのかどうか、自分の仕事では
CBで塀を設けることがないのでそのへんについて情報がありません。
はてさて。

(取材日:2014年12月31日)





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天理市苣原町の火の見櫓 [火の見櫓(奈良県)]

奈良県天理市、苣原町の火の見櫓。
2013.12.30.chishawara2.JPG
苣原を“ちしゃわら”と読めますか?
自分は学がないので読めませんでした。
今はネットで地名の読み方検索も出来るようで、便利な世の中ですね(^^;

火の見櫓は、名阪国道ではなく天理市街より国道25号線を使って福住方面を向かい、
天理ダムを通過してほどなくすると苣原町の集落を通過するのですが、
その集落の国道沿い、公民館と消防屯所の傍らに立っています。
2013.12.30.chishawara1.JPG

屋根は小ぶりなので明らかに半鐘専用。
2013.12.30.chishawara3.JPG
が、その肝心の半鐘は残念ながら見当たりませんでした。

櫓は赤茶色。
2013.12.30.chishawara4.JPG
2013.12.30.chishawara5.JPG
梯子は4脚柱の1面に設定されていて、
それ以外の3面は山形鋼と平鋼を組み合わせたブレースで
ターンバックルは使用されていません。

4脚櫓の1面を梯子に応用するパターンは他でもたまに見かけますが、
代表的なのは京都市竹田にある登録有形文化財になっている火の見櫓でしょうか。
もしかすると京阪神ではとくにポピュラーなのかもしれませんね。
調査物件不足なので簡単に結論付けられませんが。

(撮影日:2013年12月30日)


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