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神社のお向かいさんは神社 [狛犬・寺社(滋賀県)]

昨年末に大阪へ出張で出かけた際にいくつかの神社を取材し、
その記事をエントリーしたのですが、一社だけうっかりアップを
忘れていたことに気づきまして。

滋賀県東近江市五個荘金堂町、日若宮神社。
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以前エントリーした大城神社の真向かいにあり、
同じときに参拝取材しているにもかかわらず、記事にするのを失念。
というか、あとで知ったことですが、滋賀県神社庁HPによると
この日若宮神社は先述の大城神社の境内社とされていました。
道路を隔てた別の敷地にななるので、現地ではそこまで分かりませんでした。

道路から続く参道はすぐ90度に折れ曲がり、
鳥居をくぐるとその先に本殿というか祠というかがありました。
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狛犬はその祠をしっかり守るべく蹲踞する狛犬一対。
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昭和2年(1927)4月建立。
浪速型の特徴がよく表れている一対と思います。
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吽形の頭部にはコブのような角がぴょこんと生えています。
また阿吽ともに鼻毛に見えなくもない立派な口髭がしっかり。

前足後ろ足とも、足先の彫りが太いですね。
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甲の部分が盛り上がっているのは毛並みの深さを表しているのでしょうかね。

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尾もボリュームがあって、なかなかがっちりしたいい子でした。
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(取材日:2014年12月12日)




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三対の狛犬が本殿を守る神社 [狛犬・寺社(滋賀県)]

滋賀県東近江市五個荘金堂町、大城神社。
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重要伝統的建造物群保存地区に指定されている五個荘金堂町地区の一角に鎮座。
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この取材した日は大阪まで出る用事があり、
その途中で金堂町の重伝建地区を視察したことで同社にも立ち寄ることが出来たもの。

由緒書きの社歴によると、
推古天皇29年(621年)に厩戸皇子(聖徳太子)が小野妹子に令して当地に作らせた
金堂寺の護法鎮守の為として創始されたのが起源とされています。
↓境内入口の由緒書き。
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五個荘金堂町地区は重伝建の名に相応しい、近世の農村集落を感じさせる景観で、
大城神社もその一角をなす神社として雰囲気がとてもよい、重厚感もある境内となっています。
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正面の鳥居と脇参道の鳥居×2。
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主祭神は高皇産霊神と菅原道真。
ゆえに境内には牛さんがいます。
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脇参道の傍らに建つ社務所。
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境内真ん中の立派な拝殿。
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傍らに建つ、屋台蔵(?)、神楽殿(?)、絵馬殿(?)。
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狛犬は本殿前に計3対いました。
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まず一番手前、本殿に続く石段の両脇に鎮座。
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大正9(1920)年9月建立。
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台座裏側に奉献主の名前などとともに“石寅作”と小さく刻まれています。
近畿から東海にかけての各地に同名の石材店があることから、
そのうちのどこかが手がけたものと思われます。
地元にはそういう屋号の石屋はないのかな?
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このテの浪速タイプの子はこちらではごくありふれた型なのかもしれませんが
普段自分は見かけることがないので、やはり新鮮です。
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吽形は角あり。
足座の正面には天神様の梅紋が入っています。
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二対目。
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昭和35(1960)年3月建立。
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岡崎現代型ですが、この時代のものは本場岡崎でしっかりと作られている印象。
海外生産品ではないということで・・・。
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三対目。
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建立年不明。
三対のなかでもっとも小型。
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石の様子などからもっとも古いものであろうと思われますが、
本殿を囲う玉垣のなかにあるため二対目と同様本体に近づくことが叶わない為、
刻字があるのか否かもハッキリとは確認できません。
玉垣の外から見る限りではなにも記載がなさそうではありますが。
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いわゆる浪速型の典型からは外れていますが、
尻尾のデザインにそれらしい要素を感じます。
吽形には角のような突起。
幕末頃の作品には丁髷のようなタイプのものが見受けられますが、
なんとなくそれっぽいように見えなくもないので、近世の作かもしれませんね。

それぞれ(三対目もたぶん)製作年代がことなる三対の狛犬たち。
参道の各所に据えられていることは間々ありますが、
こうして本殿前に続けてドンというのはあまり見かけるものではないので、
なかなかいいものを見させていただきました。

たまたま運よく立ち寄ることが出来た、大城神社。
よかったです。
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(撮影日:2014年12月12日)




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