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白河関跡にいるのは頭でっかちな狛犬 [狛犬・寺社(福島県)]

福島県白河市旗宿、白河神社。
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かの有名な「白河の関」跡地に建つ神社で、境内外に遺跡跡が見られることから、
神社参詣というより、関跡を訪れた観光客で賑わっていました。

白河の関は古代東山道の要衝で、長らく位置が不明だったところ、
白河藩主松平定信公によって寛政12年(1800)に現在の地として断定され、
その後昭和の遺構調査結果を裏付けとして国史跡に指定されました。
(定信公の断定により建立された古関蹟の碑)
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境内の由緒書きによれば、神社の創建は
成務天皇5年に白河国造命・天太王命を勅命により祀ったのが始まり。
西暦135年のこと。成務天皇といえば実在説が有力な最古の天皇・応神天皇の二代前。
限りなく神話の時代に近い、古い古い昔の話、ということです。
延喜式にも名が記され、古代よりの歴史ある神社であることは間違いないようですが。
(鳥居)
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(拝殿)
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(本殿)
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参道の狛犬さんは2対。
参道入口にいるのは、やたらと頭のでかい狛犬さん。
(昭和6年(1931)5月制作)
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全体の大きさは、この程度なら他でも見かけますが、
他では見かけないのは胴体とのアンバランス加減。
なんとなく“頭から彫るうちにでかくなりすぎて、首から下の余裕がなくなっちゃった”
みたいな、制作時の想像をついしてしまいます。
ちなみにこの狛犬、阿吽が通常とは逆で、
向かって左が阿形、向かって右が吽形になっていますね。

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もう一方は、参道の階段を登り切ったところに鎮座。
(年代不明)
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猿顔ですが、いちおう吽形には子獅子もいる模様。
湿気の強いせいか、部分的に苔むして緑がかって見えますね。
(撮影日:2012年8月13日)


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