和歌山市鳴神地区の火の見やぐら [火の見櫓(和歌山県)]
和歌山市鳴神の火の見やぐら。
正月に和歌山へ行った際、家の近所を散歩中に遭遇。
寺社巡りと違って今回火の見やぐらについては事前チェックしていないので、
こういう行き当たりばったりでの出会いはなかなか楽しいものです。
鳴神南会館(宮消防分団第四班)の建物と同じ敷地に立っています。
昔ながらの狭い路地が入り組む集落内にあり、
周囲には古い民家の建物や板塀、和歌山特有の紀州青石を用いた石垣なども見られ、
なかなか趣きのいい路地となっています。
そんな路地が鍵の手のように折れ曲がったポイントにこの子は立っているわけですが、
平面形状は関西エリア全般に多い4脚柱の台形型。
短辺になっている部分が梯子を兼ねているというのも関西でよく見かけるタイプ。
さらに和歌山では屋根が極端に小さいというのも典型例といえるようです。
屋根というより、半鐘が笠をかぶっているだけというような印象です。
和歌山は台風もよく通過し全国的にも雨の多い地方ではあるのですが、
この程度の屋根だとそうでなくてもほとんどどころかまったく意味をなさないと思われ。
それでも真上からの雨はしのげるということで、
吊元の錆びなど腐食は防げるかもしれませんので、
いちおうそういう向きに設けられたものだと考えることにします。
半鐘自体は立派なものがついていますね。
ブレースは平鋼が使われていてターンバックルはありません。
見た目にすっきりといった印象。
道路向かいは今どきのアパートなども建っていますが、
この狭い路地で未だ火の見やぐら確保できている集落、
今後もできるだけ長いこと地域のシンボルタワーとしてあり続けてほしいものです。
(取材日:2015年1月1日)
正月に和歌山へ行った際、家の近所を散歩中に遭遇。
寺社巡りと違って今回火の見やぐらについては事前チェックしていないので、
こういう行き当たりばったりでの出会いはなかなか楽しいものです。
鳴神南会館(宮消防分団第四班)の建物と同じ敷地に立っています。
昔ながらの狭い路地が入り組む集落内にあり、
周囲には古い民家の建物や板塀、和歌山特有の紀州青石を用いた石垣なども見られ、
なかなか趣きのいい路地となっています。
そんな路地が鍵の手のように折れ曲がったポイントにこの子は立っているわけですが、
平面形状は関西エリア全般に多い4脚柱の台形型。
短辺になっている部分が梯子を兼ねているというのも関西でよく見かけるタイプ。
さらに和歌山では屋根が極端に小さいというのも典型例といえるようです。
屋根というより、半鐘が笠をかぶっているだけというような印象です。
和歌山は台風もよく通過し全国的にも雨の多い地方ではあるのですが、
この程度の屋根だとそうでなくてもほとんどどころかまったく意味をなさないと思われ。
それでも真上からの雨はしのげるということで、
吊元の錆びなど腐食は防げるかもしれませんので、
いちおうそういう向きに設けられたものだと考えることにします。
半鐘自体は立派なものがついていますね。
ブレースは平鋼が使われていてターンバックルはありません。
見た目にすっきりといった印象。
道路向かいは今どきのアパートなども建っていますが、
この狭い路地で未だ火の見やぐら確保できている集落、
今後もできるだけ長いこと地域のシンボルタワーとしてあり続けてほしいものです。
(取材日:2015年1月1日)
こんにちは。
私が奈良で見た火の見やぐらと
よく似ていますね。
関西に多いのでしょうか。
by U1 (2015-01-29 08:11)
>U1さん、
コメントありがとうございます。
自分も取材した数は知れたものなので一般的なのかどうかわかりませんが、
取材した火の見やぐら総数に対して遭遇率は非常に高かったです。
そういえば京都竹田に立つ大正12年の登録有形文化財の火の見やぐらも
台形型で短辺梯子のデザインでした。かなり初期のころから関西では存在していたデザインとも考えられますね。
by のぶさん (2015-01-29 16:40)