陸奥国一ノ宮と小林和平の名作狛犬 [狛犬・寺社(福島県)]
福島県石川郡石川町、石都々古和気神社。
地元では八幡山と称して親しまれている、歴史ある地域の守護神。
陸奥国一ノ宮は数社が“われこそは”と称している様子で、
このツアー初日に訪れた八槻都々古和気神社などもそう。
この神社は小高い山全体が境内となっているのと同時に
中世の城、石川城(別名:三芦城)が存った山とのこと。
本丸のあった現在の本殿の場所には車でも上がれるようですが、
山城の遺構がそこかしこに残り、山城ファンにも好い場所かも。
あと詳しくは境内入口にある由緒書きと地図参照。
さて、狛犬さん。
昭和5年(1930)建立、小林和平の名作です。
厳しい狛犬の印象はなく、どちらかというと穏やかな表情。
なにより子獅子の様子が愛らしくていいです。
母獅子の顔のそばに寄り添う、落ち着いた様子の子獅子と、
おなかのそばでじゃれあう2頭の子獅子。
この吽形が母ちゃんだと分かるのは、おなかに乳首があるから。
小林和平に詳しい狛犬研究家の鐸木能光氏によれば、
この3頭の子獅子は和平自身の子供たちの姿が投影されているという。
和平は長男と次男を(それぞれ2歳と生後すぐに)亡くしており、
その後生まれた長女もまた、女学生時代の16歳で亡くしています。
この石都々古和気神社の狛犬は、
その長女を亡くした3年後に制作されました。
母獅子と子獅子の姿からは、たしかに子を亡くした父親としての
和平の思いが伝わってくるようです。
それにしてもここの神社は参道入口の雰囲気がいまひとつで。
昔はそうでもなかったのでしょうが、
ただでさえ狭い入口付近が圧迫感満点です。
せっかくの名作もこれでは・・・。
神社の本殿への参道は、山城の遺構そのものといった感じ。
花崗岩の岩山ということもあって、神域としての空気もいいですね。
拝殿と社殿。
立派です。
前エントリー記事の火の見櫓のところでも紹介した、御仮屋の狛犬。
こちらも小林和平作ですが、大竹俊吉との合作とされています。
昭和14年(1939)1月建立。
前々エントリーの王子八幡神社の狛犬同様
地元の同窓会「戌亥会」による初老記念奉納とのこと。
にしても、やっぱり和平さんの作品は飛翔獅子がいいですね。
(撮影:2012年8月14日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
地元では八幡山と称して親しまれている、歴史ある地域の守護神。
陸奥国一ノ宮は数社が“われこそは”と称している様子で、
このツアー初日に訪れた八槻都々古和気神社などもそう。
この神社は小高い山全体が境内となっているのと同時に
中世の城、石川城(別名:三芦城)が存った山とのこと。
本丸のあった現在の本殿の場所には車でも上がれるようですが、
山城の遺構がそこかしこに残り、山城ファンにも好い場所かも。
あと詳しくは境内入口にある由緒書きと地図参照。
さて、狛犬さん。
昭和5年(1930)建立、小林和平の名作です。
厳しい狛犬の印象はなく、どちらかというと穏やかな表情。
なにより子獅子の様子が愛らしくていいです。
母獅子の顔のそばに寄り添う、落ち着いた様子の子獅子と、
おなかのそばでじゃれあう2頭の子獅子。
この吽形が母ちゃんだと分かるのは、おなかに乳首があるから。
小林和平に詳しい狛犬研究家の鐸木能光氏によれば、
この3頭の子獅子は和平自身の子供たちの姿が投影されているという。
和平は長男と次男を(それぞれ2歳と生後すぐに)亡くしており、
その後生まれた長女もまた、女学生時代の16歳で亡くしています。
この石都々古和気神社の狛犬は、
その長女を亡くした3年後に制作されました。
母獅子と子獅子の姿からは、たしかに子を亡くした父親としての
和平の思いが伝わってくるようです。
それにしてもここの神社は参道入口の雰囲気がいまひとつで。
昔はそうでもなかったのでしょうが、
ただでさえ狭い入口付近が圧迫感満点です。
せっかくの名作もこれでは・・・。
神社の本殿への参道は、山城の遺構そのものといった感じ。
花崗岩の岩山ということもあって、神域としての空気もいいですね。
拝殿と社殿。
立派です。
前エントリー記事の火の見櫓のところでも紹介した、御仮屋の狛犬。
こちらも小林和平作ですが、大竹俊吉との合作とされています。
昭和14年(1939)1月建立。
前々エントリーの王子八幡神社の狛犬同様
地元の同窓会「戌亥会」による初老記念奉納とのこと。
にしても、やっぱり和平さんの作品は飛翔獅子がいいですね。
(撮影:2012年8月14日)
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