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ウサギが一体だけ居る天満宮 [狛犬・寺社(青森県)]

弘前市西茂森の天満宮。
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二つ前のエントリーの望楼屯所となっている茂森会館の西側の細い路地を入り、
北へ向かって100メートルほど行くと境内へと入ります。

ご祭神はご存知、菅原道真公。

由緒は神社庁HPによれば、
開祖は大行院栄尊という人で、慶長3年(1598)京都近衛家の要請と
津軽右京太夫為信の招きに応じて、南郡大根子村に祈願所をもうけ仮堂とし、
長永寺松峰山大行院と称し津軽の山伏を支配。
明治四年修験の廃止により、神道天満宮となり、江戸期に藩主の命により
別の場所に移した天神さまを明治4年に再び天満宮に移し祀ったということです。
(青森県神社庁HPより抜粋)

上の画像は一の鳥居。

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二の鳥居。

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二の鳥居の傍らに建つ社務所。

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社殿に向かって右側に脇参道と鳥居。

その背後のトンネルがあって、上部は道路か鉄道敷きのようなイメージが沸きますが、
これは近世に造られた禅林街の土塁跡だそうです。
じつはこの事実、神社を後にしてから知ったので、この時は土塁だと気づかずスルー。
上に登って観察してみればよかったなぁ。

境内の様子。
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そして、兎です。
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昭和62年(1987)丁卯6月25日建立。
一体だけ、由来など記載がないため詳細は不明。(※本文最後に追記あり)
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奉献者の名義は、
“氏子総代顧問柴田清蔵”
“国際電気(株)社長工学博士柴田昭太郎”
とありました。
現在の(株)日立国際電気ですが、氏子総代と同じ苗字ということは
昭太郎氏もこの町の出身だったのでしょうか?
ネットで調べたら半導体関連業界の著名人のようですね。
すみません、自分はまったく知らない世界です。。。

拝殿前に狛犬一対。
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昭和3年(1928)2月10日建立。

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シンプルな彫りですが、表情に個性が見られますね。

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阿形は前歯が無くて、吽形は牙のようなものが見えます。

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尾や鬣の流れる様子などは江戸の影響を受けていると思われます。

本殿と拝殿。
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本殿の縁側にはなぜか恵比寿様と大黒様。
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境内社の稲荷神社。
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弘前城からも程近く、禅林街の入口に当たる場所に参道入口があるとはいえ、
奥まった場所にあるのでとても静かな境内を持つ神社でした。

(※)追記:
奉納された石造の兎ですが、ここ西茂森の天満宮は
卯年の津軽一代様ということで、故の兎奉納ということだそうです。

(撮影日:2013年8月14日)


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