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高野山町石道起点の寺社 [狛犬・寺社(和歌山県)]

和歌山県伊都郡九度山町、慈尊院の上段に鎮座する丹生官省符神社。
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橋本市高野口(旧高野口町)から紀ノ川を渡った九度山町にある慈尊院は
弘法大師が建立した古刹。本尊の造弥勒仏坐像は国宝に指定されており、
重要文化財の本堂弥勒堂は世界遺産にも登録されています。

神社境内への入り口は慈尊院と同じ参道となっています。
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重要文化財かつ世界遺産の弥勒堂。
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慈尊院は女人禁制で高野山に入山できなかった
弘法大師の母親が在住した院としても知られており、
女人高野の名でも語られていますが、
大師が狩猟犬二頭の導きによって現在の霊場高野山に至ることになった、
その犬を導かせた猟師がじつは猟場明神であり、明神が神託をもって
自身に高野の一山をお与えくださったものであると得心し、
慈尊院を開山したのと同時に、同院の上段に丹生高野明神社を創建したことが
同社の起源であるとされています。

境内の下段に慈尊院、背後の高台に神社という配置になっていて、
多宝塔と参道石段の鳥居の様子が神仏習合の往時を偲ばせます。
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119段ある石段は町の指定文化財。
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その傍らには高野山町石道の名残を見ることができます。
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高野山を訪れる際はいつも車での入山ですが、
体力のあるうちに一度は町石道を辿って入山してみたいですね。

石段を登りきったところに朱塗りの二ノ鳥居。
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拝殿。
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弊拝殿の向こう側に世界遺産の構成資産になっている朱塗りの本殿を望むことができます。
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ご祭神は、
第一殿
丹生都比売大神 (丹生明神)
高野御子大神 (高野明神)
天照大御神 (天照大神)
第二殿
大食都比売大神 (気比明神)
誉田別大神 (八幡大神)
天児屋根大神 (春日大神)
第三殿
市杵島比売大神 (嚴島明神)

狛犬はこの本殿前にいるため、残念ながら一般の参詣者は近くに寄ることができません。
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凛々しそうな浪速狛犬ですね。

元日の参詣&取材だったので境内は人出が多く、
落ち着いた撮影のできなかったのが残念でした。
次に紀州を訪れる機会が来たら、ぜひ再訪したいと思います。

丹生官省符神社 公式HP

(取材日:2015年1月1日)




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