登録有形文化財の火の見櫓 [火の見櫓(京都府)]
京都市伏見区、竹田狩賀町の火の見櫓。
ヤグラー業界(?)では有名な、国登録有形文化財の火の見櫓です。
以前から見てみたかった櫓のひとつでしたが、
先日、京都取材旅行を観光・・・もとい、敢行しまして、
念願かなって直接目にすることが出来ました。
近鉄&京都市営地下鉄竹田駅から南へ下って徒歩10分ほど。
日程の都合で早朝6時前の取材、且つ今にも降り出しそうな曇天下、
かなり暗い画像になってしまったので、画質補正で明るくしています。
隣接の商店がいい雰囲気でしたが、当然ながらまだ営業前。
さらに松尾神社がお隣さんで、狛犬とツーショットが実現(^^)。
立っている場所は公園の一角で、文化財ということからか、
櫓は柵で囲われているので直接手に触れることができませんでした。
登録有形文化財のプレートと解説板。
解説板によれば、
大正12年(1923)8月に設立された竹田村消防組第二支部の装備品として建設。
鉄骨造としては初期の形態を残しており、構造部材も当時の国内の製鉄技術を
知るうえで貴重な文化財的建造物であることから、地域住民からの保存要望を受け、
移転保存した。。。とあります。
構造形式 鉄骨造
台形平面 1.395m×1.340m。
高さ 11.925m。
構成部材
柱 山形鋼(L-75×75×8mm)
横つなぎ材 山形鋼(L-50×50×6mm)
斜め材 山形鋼(L-40×40×5mm)
部材接合 普通ボルト及びリベット
やぐら屋根 木造
塗装 コールタール塗り
以上のような内容も解説板に記載あり。
かなり暗く写ってしまっているのは、
外装がコールタール塗りで仕上られているのも一因かと。
シルバー以外の塗装もたまに見かけますが、
真っ黒というのは比較的珍しいほうですね。
屋根が木造とのことですが、暗くて下から見上げた限りでは
詳細の確認が出来ませんでした。
半鐘は少し褪せてきていますが、しっかり付属しています。
消防団倉庫が道路向かいにありますが、今でも鳴らしているのかな?
このやぐらは4脚タワーですが、
そのうちの2本が梯子の桁を兼ねており、
そのため台形の平面になっています。
立ち姿も側面から見ると、後背の2本は地面に垂直立ちしていて、
梯子の付属する前面2本は斜めに立っているのが分かります。
これも面白い構成ですね。
周囲に背の高いマンションなどが立っているので
火の見の実用性は失われて完全に野外博物館状態でありますが、
それでも地域の歴史の一ページがしっかりと生き続けているのは
素敵なことだと思います。
(撮影日:2013年4月6日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
ヤグラー業界(?)では有名な、国登録有形文化財の火の見櫓です。
以前から見てみたかった櫓のひとつでしたが、
先日、京都取材旅行を
念願かなって直接目にすることが出来ました。
近鉄&京都市営地下鉄竹田駅から南へ下って徒歩10分ほど。
日程の都合で早朝6時前の取材、且つ今にも降り出しそうな曇天下、
かなり暗い画像になってしまったので、画質補正で明るくしています。
隣接の商店がいい雰囲気でしたが、当然ながらまだ営業前。
さらに松尾神社がお隣さんで、狛犬とツーショットが実現(^^)。
立っている場所は公園の一角で、文化財ということからか、
櫓は柵で囲われているので直接手に触れることができませんでした。
登録有形文化財のプレートと解説板。
解説板によれば、
大正12年(1923)8月に設立された竹田村消防組第二支部の装備品として建設。
鉄骨造としては初期の形態を残しており、構造部材も当時の国内の製鉄技術を
知るうえで貴重な文化財的建造物であることから、地域住民からの保存要望を受け、
移転保存した。。。とあります。
構造形式 鉄骨造
台形平面 1.395m×1.340m。
高さ 11.925m。
構成部材
柱 山形鋼(L-75×75×8mm)
横つなぎ材 山形鋼(L-50×50×6mm)
斜め材 山形鋼(L-40×40×5mm)
部材接合 普通ボルト及びリベット
やぐら屋根 木造
塗装 コールタール塗り
以上のような内容も解説板に記載あり。
かなり暗く写ってしまっているのは、
外装がコールタール塗りで仕上られているのも一因かと。
シルバー以外の塗装もたまに見かけますが、
真っ黒というのは比較的珍しいほうですね。
屋根が木造とのことですが、暗くて下から見上げた限りでは
詳細の確認が出来ませんでした。
半鐘は少し褪せてきていますが、しっかり付属しています。
消防団倉庫が道路向かいにありますが、今でも鳴らしているのかな?
このやぐらは4脚タワーですが、
そのうちの2本が梯子の桁を兼ねており、
そのため台形の平面になっています。
立ち姿も側面から見ると、後背の2本は地面に垂直立ちしていて、
梯子の付属する前面2本は斜めに立っているのが分かります。
これも面白い構成ですね。
周囲に背の高いマンションなどが立っているので
火の見の実用性は失われて完全に野外博物館状態でありますが、
それでも地域の歴史の一ページがしっかりと生き続けているのは
素敵なことだと思います。
(撮影日:2013年4月6日)
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