ほっかむり狛犬、現る [狛犬・寺社(岩手県)]
陸前高田市竹駒町童子、竹駒神社。
ご祭神は、倉稲魂大神・豊受姫大神。
由緒に拠れば、創建は天平6年(734)。
行基が伏見稲荷より勧請したのが始まりとされています。
沿岸部から奥まった里山に少し入り込んだ場所に鎮座していますが、
参道はかなり長くて境内よりかなり手前の平野部から鳥居が立っています。
もっとも、上の画像の横長なものは二の鳥居にあたるらしく、
これより300mほど手前(沿岸部寄り)に在った一の鳥居は震災の折に津波の影響で
倒壊してしまったようで、残念ながら現在は台座も撤去されて無くなっていました。
情報に拠れば一の鳥居と二の鳥居の中間辺りまで津波が寄せたそうです。
この付近は沿岸部より数キロも内陸になるのですが、
津波は近くを流れる河川を逆上したようです。
境内に近づいた位置に立つ石の鳥居。
そして駐車場になっている広場には大きな松のツインタワー。
石造物が立ち並ぶなか、ここから境内の参道が始まりますが、
その入口両脇には岡崎現代型が一対。
昭和18年(1943)10月28日建立。
赤い布でほっかむりしています。
後に訪ねた神社でも、ほっかむりをした狛犬を見かけました。
情報に拠れば、狛犬のほっかむりは同地方では他にも何対があるようです。
赤色や黄色、柄物に変わることもあるようですが、
この風習はなにが理由なんでしょうね。
「頭に雪が積もると寒かろうて」などというのは笠地蔵にあったお話ですが、
そんなところなら他地方でもありそうなもんですが。
参道の途中には、これまたほっかむりした狐さんが一対。
そして参道の奥には、同社のメイン(?)の狛犬が。
文政7年(1824)建立。
所謂蹲踞型なんですが、デザインが独特です。
正面から見てはかなり細身。
尻尾の張り付いた背中はゆるやか&滑らかなカーブを描き、
身体全体は細長い楕円を4分の1カットしたような寸法です。
ほっかむりをしていても表情がユニークなのが分かりますが、
少しだけお許しいただいてほっかむりを外させてもらうと
小さな角がついているのが分かりました。
境内ではご他分に漏れず多くの灯篭や石碑などが震災時に倒壊し、
この狛犬も阿形のほうが倒れてしまっていたたようなのですが、
幸い目立った損傷もなく、そのまま同じ位置で無事に立ち直ったようです。
ユニークなのは狛犬だけではなく、
立派な拝殿にはたくさんの鈴がぶら下げられていました。
幾人もの人が何かの記念に奉献されたのでしょうかね。
本殿は覆屋で密閉されていて詳細は不明。
そしてその背後には数社の境内摂社が並んでいます。
そのセンターにある社は頑強な石の垣根(壁?)に囲われていました。
境内奥に立つご神木が立派です。
麓からの参道も長く、境内も広く、そしてきれいに整備がされていました。
地元の崇敬が厚い神社であることがよく分かりますね。
(撮影日:2013年8月13日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
ご祭神は、倉稲魂大神・豊受姫大神。
由緒に拠れば、創建は天平6年(734)。
行基が伏見稲荷より勧請したのが始まりとされています。
沿岸部から奥まった里山に少し入り込んだ場所に鎮座していますが、
参道はかなり長くて境内よりかなり手前の平野部から鳥居が立っています。
もっとも、上の画像の横長なものは二の鳥居にあたるらしく、
これより300mほど手前(沿岸部寄り)に在った一の鳥居は震災の折に津波の影響で
倒壊してしまったようで、残念ながら現在は台座も撤去されて無くなっていました。
情報に拠れば一の鳥居と二の鳥居の中間辺りまで津波が寄せたそうです。
この付近は沿岸部より数キロも内陸になるのですが、
津波は近くを流れる河川を逆上したようです。
境内に近づいた位置に立つ石の鳥居。
そして駐車場になっている広場には大きな松のツインタワー。
石造物が立ち並ぶなか、ここから境内の参道が始まりますが、
その入口両脇には岡崎現代型が一対。
昭和18年(1943)10月28日建立。
赤い布でほっかむりしています。
後に訪ねた神社でも、ほっかむりをした狛犬を見かけました。
情報に拠れば、狛犬のほっかむりは同地方では他にも何対があるようです。
赤色や黄色、柄物に変わることもあるようですが、
この風習はなにが理由なんでしょうね。
「頭に雪が積もると寒かろうて」などというのは笠地蔵にあったお話ですが、
そんなところなら他地方でもありそうなもんですが。
参道の途中には、これまたほっかむりした狐さんが一対。
そして参道の奥には、同社のメイン(?)の狛犬が。
文政7年(1824)建立。
所謂蹲踞型なんですが、デザインが独特です。
正面から見てはかなり細身。
尻尾の張り付いた背中はゆるやか&滑らかなカーブを描き、
身体全体は細長い楕円を4分の1カットしたような寸法です。
ほっかむりをしていても表情がユニークなのが分かりますが、
少しだけお許しいただいてほっかむりを外させてもらうと
小さな角がついているのが分かりました。
境内ではご他分に漏れず多くの灯篭や石碑などが震災時に倒壊し、
この狛犬も阿形のほうが倒れてしまっていたたようなのですが、
幸い目立った損傷もなく、そのまま同じ位置で無事に立ち直ったようです。
ユニークなのは狛犬だけではなく、
立派な拝殿にはたくさんの鈴がぶら下げられていました。
幾人もの人が何かの記念に奉献されたのでしょうかね。
本殿は覆屋で密閉されていて詳細は不明。
そしてその背後には数社の境内摂社が並んでいます。
そのセンターにある社は頑強な石の垣根(壁?)に囲われていました。
境内奥に立つご神木が立派です。
麓からの参道も長く、境内も広く、そしてきれいに整備がされていました。
地元の崇敬が厚い神社であることがよく分かりますね。
(撮影日:2013年8月13日)
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