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山の神様は争いごとが嫌い [狛犬・寺社(安曇野市)]

安曇野市明科、矢の沢の山の神社。
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長峰山へ東側山麓より入山するルート上にある山間集落の氏神様。

矢の沢集落自体は戸数も現在では一桁になっているようで、
氏子さんたちも社殿や祭典の維持管理は大変ではないかと察します。

そんな現状なので鳥居の修復も並大抵でないのはよく分かります。
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目の錯覚では、ないですよね?

明科町時代の保存木だった栂の古木。
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安曇野市のHPを見ると、市の天然記念物には指定されていないようで、
いまどういう扱いになっているのかは不明。。。

神楽殿。
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本殿以外の建物は昭和期の建築ということですが、
であれば基礎の構造その他から昭和初期ということになりますかね。

拝殿。
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この神社はなぜか鈴を鳴らすのは禁止らしく、鈴の姿がありません。
まあそれ自体は他の神社でもない場合が多いので
別にどうってことはないのですが、禁止の理由ってなに?。。。

ユニークなのは拝殿前のこれ。
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ご芳名録に氏子さんたちが作ったであろう神社の紹介資料があり、
資料は持ち帰ることができるようになっていました。
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一部を紹介すると、、、
「祭典といえば、華やかに花火を打ち上げたりするがここでは花火は禁止。・・・」
「寺社仏閣といえば、鐘や鈴を振り鳴らす習慣があるが、ここの神社では禁止。・・・」
「お賽銭は拒まないので必ずお参りの前に納める。
多ければ多いほど幸も多く授かるはずである。・・・」
“・・・はずである”という括りかたがいいっすね。
もしかしたら授からないかも・・・と続けたくなりますwww

あと、「平和を重んじる神様で争いごとを嫌う」とありました。
神様なんだから当たり前という感想もあるかもしれませんが、
基本的に日本神話に登場する神様って好戦的というか
揉め事を起こすのが得意(?)な神様が多いですからね。
そういう意味ではあえて断わりを入れるのも納得かなと。
そしてそれ故か、拝殿の棟には平和の使者=鳩がいました。
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神殿。
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件の解説書によれば、江戸元禄年間の建築だとか。
覆屋に覆われていたので細部は分からず。
ご祭神は大山衹命。

摂社。
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境内の片隅に鎮まる石仏。
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いちおう真新しい看板も立ってます。
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帰り際、改めて鳥居をくぐりました。
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やっぱり、目の錯覚ではない。。。

(撮影日:2012年4月8日)


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