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子獅子が可愛い松本型狛犬 [狛犬・寺社(松本市)]

長野県松本市梓川倭、岩岡神社。
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松本市街方面から県道320号を西に向かい、
梓川を渡ってすぐ、県道と梓川堤防の間に挟まれるような位置に鎮座しています。

長い未舗装の参道の先に一の鳥居。
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その鳥居をくぐるとすぐ左右に狛犬が一対。
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昭和11(1936)年3月建立。
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背の高い台座にしっかり乗せられています。

たてがみの大きく広がる松本型の特徴がある狛犬。
しかし松本型を数多く手がける田近石材の作品ではないようで、
いつも目に出来る台座の記銘が今回は見当たりません。
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作風も似ていますが、記銘もないということは別の石工さんなのでしょう。

目玉が特徴的なんですよね。
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ちょうど黒目にあたる部分を丸く彫り込んで表現していいます。

足座に尾の絡んでいない点が江戸~松本型の標準的な特徴を掴んでいなくて、
それがかえって個性を醸し出している感じもします。
(阿形の子獅子の尾だけは足座に絡んでますが。)

あと、子獅子がいい感じですね。
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阿形のほうが親を見上げている様子、吽形が毬の紐と戯れる様子。

昭和11年といえば2月に二・二六事件も発生したように、政情不安定のなか
戦争への道を一気に突き進んでいくという激動期の入口となった年です。
第二次大戦直前となるこの時期は、同時に狛犬文化全盛の終末期。
松本型狛犬も成熟して安定したスタイルが確立された時期といえるかもしれません。
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奉献されたのは東京在住の小松茂という方。
地元とゆかりのある方なのでしょうね。

拝殿。
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社務所。
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本殿は覆い屋のなか。
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ご祭神は、
瀬織津姫神
建御名方神。

摂社。
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境内脇の県道は車の往来が激しい場所ですが、
鎮守の森はとても静かでゆっくり過ごすことの出来る神社でした。
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(撮影日:2014年5月27日)


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