二次元から飛び出てきたような狛犬 [狛犬・寺社(青森県)]
黒石市三島字宮元の三嶋神社。
黒石市街から県道146号を北上すると約4キロほどで到着します。
ご祭神は大山祇神。
『三嶋明神の御神霊を安置し、 永禄年間 (1558~1570) に社殿五間四面の大社にして
殊に壮麗を極めたが、 天正年間 (1573~1592) 千如房と申す修験者が別当の時、
失火の為社殿を焼失した。 その後、 多門坊という修験者が別当となるが、
卯の年の飢饉にて人々死に絶え、 一時御尊体を土上に安置し仮宮を建て祀る。
慶長年間 (1596~1615)、 津軽藩祖為信公が越後国川中島へ御国替を命じられた時、
多門坊は御国替なきよう願い、 神社へ籠り誠心を尽くして祈念する処、
遂に御国替赦免仰せ付けられたと云う。 依って多門坊は御報礼申し上げようとするも、
家計不如意の為、 久しく報恩叶わず、 慶長3年 (1598)3月3日、 社殿再建の上奉遷し
今日に至れりと云う。 明治初年の改革により大正2年8月26日村社に指定され
神饌幣帛料を供進される。 更に昭和21年に至り国有境内地譲与申請の処、
昭和25年10月17日無償譲与となる。』
(青森県神社庁HPより)
一の鳥居は146号に面して立っています。
鎮守の森まで進むと、南面して立つ鳥居や社殿が見えてきました。
二の鳥居、三の鳥居をくぐるとまず目に入ってくるのが、平成生まれの岡崎・・・。
平成10年(1998年)8月3日建立。
親獅子はともかく、子獅子の様子が気になります。
うなだれてますが、悪戯しすぎて母ちゃんに叱られてしまったでしょうか。
こんなに元気のない子獅子を見るのは初めてです。
2番目に控えている子達がじつにユニーク。
昭和41年(1966年)8月3日建立。
津軽でよく見かける構えタイプですが、顔が獅子とは思えぬほどユーモアある表情。
頭の側からみると原石の形が見えてきそうなほど、四角ですね(^^)
2次元のアニメから飛び出てきたような
興味深いのは、脚の爪先が5本で彫りこまれていること。
彫り自体は浅くて簡易な感じではあるのですが、
大抵の狛犬は4本が普通なので非常に珍しいですね。
昭和半ばともなればリアルライオンの情報も詳しく入手できたかもしれないので、
前足5本で仕上げることにしたのかも。。。
3番目の子。
明治22年(1889)11月3日建立。
この子もまた、頭の側から見ても、そして正面側から見ても、
原石の大きさが目に浮かんでくるようです(^^)
こういう表情は津軽に多い印象です。
摂社には神馬が一対でいました。
昭和33年9月3日建立。
街道から少し入った集落の裏手で静かな場所。
下草もきれいに刈り払われてスッキリした神社でした。
(撮影日:2013年8月14日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示
黒石市街から県道146号を北上すると約4キロほどで到着します。
ご祭神は大山祇神。
『三嶋明神の御神霊を安置し、 永禄年間 (1558~1570) に社殿五間四面の大社にして
殊に壮麗を極めたが、 天正年間 (1573~1592) 千如房と申す修験者が別当の時、
失火の為社殿を焼失した。 その後、 多門坊という修験者が別当となるが、
卯の年の飢饉にて人々死に絶え、 一時御尊体を土上に安置し仮宮を建て祀る。
慶長年間 (1596~1615)、 津軽藩祖為信公が越後国川中島へ御国替を命じられた時、
多門坊は御国替なきよう願い、 神社へ籠り誠心を尽くして祈念する処、
遂に御国替赦免仰せ付けられたと云う。 依って多門坊は御報礼申し上げようとするも、
家計不如意の為、 久しく報恩叶わず、 慶長3年 (1598)3月3日、 社殿再建の上奉遷し
今日に至れりと云う。 明治初年の改革により大正2年8月26日村社に指定され
神饌幣帛料を供進される。 更に昭和21年に至り国有境内地譲与申請の処、
昭和25年10月17日無償譲与となる。』
(青森県神社庁HPより)
一の鳥居は146号に面して立っています。
鎮守の森まで進むと、南面して立つ鳥居や社殿が見えてきました。
二の鳥居、三の鳥居をくぐるとまず目に入ってくるのが、平成生まれの岡崎・・・。
平成10年(1998年)8月3日建立。
親獅子はともかく、子獅子の様子が気になります。
うなだれてますが、悪戯しすぎて母ちゃんに叱られてしまったでしょうか。
こんなに元気のない子獅子を見るのは初めてです。
2番目に控えている子達がじつにユニーク。
昭和41年(1966年)8月3日建立。
津軽でよく見かける構えタイプですが、顔が獅子とは思えぬほどユーモアある表情。
頭の側からみると原石の形が見えてきそうなほど、四角ですね(^^)
2次元のアニメから飛び出てきたような
興味深いのは、脚の爪先が5本で彫りこまれていること。
彫り自体は浅くて簡易な感じではあるのですが、
大抵の狛犬は4本が普通なので非常に珍しいですね。
昭和半ばともなればリアルライオンの情報も詳しく入手できたかもしれないので、
前足5本で仕上げることにしたのかも。。。
3番目の子。
明治22年(1889)11月3日建立。
この子もまた、頭の側から見ても、そして正面側から見ても、
原石の大きさが目に浮かんでくるようです(^^)
こういう表情は津軽に多い印象です。
摂社には神馬が一対でいました。
昭和33年9月3日建立。
街道から少し入った集落の裏手で静かな場所。
下草もきれいに刈り払われてスッキリした神社でした。
(撮影日:2013年8月14日)
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黒石市消防団派立消防部の火の見櫓 [火の見櫓(青森県)]
黒石市上十川字村元一番の火の見櫓。
派立消防部の屯所近くに立っています。
三脚柱のタワー。
朱塗りは地域のスタンダードカラー。
6角形の見張り台と、ほぼ同寸の大きさを持つ同形状の屋根。
半鐘もまた朱塗りで色づけされちゃってますね。
見張り台には安全用の蓋(?)が装備されています。
見張り台の手すりに装着されている棒は避雷針のようです。
こういう取り付け方も珍しいですね。
屋根トップのものが壊れたりでもしたのかな?
一段ある踊り場は三角形で、ここにも半鐘がありました。
足元のデザインは悪くないですが、狭い敷地で苦労していますね。
打鐘信号表がいつも見かけるタイプでなく、手作り感があってシンプルです。
郊外の集落を抜ける幹線道路沿いといった立地ですが、
静かな環境なので半鐘を叩けばかなり響き渡るでしょうね。
(撮影日:2013年8月14日)
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派立消防部の屯所近くに立っています。
三脚柱のタワー。
朱塗りは地域のスタンダードカラー。
6角形の見張り台と、ほぼ同寸の大きさを持つ同形状の屋根。
半鐘もまた朱塗りで色づけされちゃってますね。
見張り台には安全用の蓋(?)が装備されています。
見張り台の手すりに装着されている棒は避雷針のようです。
こういう取り付け方も珍しいですね。
屋根トップのものが壊れたりでもしたのかな?
一段ある踊り場は三角形で、ここにも半鐘がありました。
足元のデザインは悪くないですが、狭い敷地で苦労していますね。
打鐘信号表がいつも見かけるタイプでなく、手作り感があってシンプルです。
郊外の集落を抜ける幹線道路沿いといった立地ですが、
静かな環境なので半鐘を叩けばかなり響き渡るでしょうね。
(撮影日:2013年8月14日)
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黒石藩祖の鎮まる神社 [狛犬・寺社(青森県)]
さて、今回からまた北東北2013取材ツアー報告を再開します(^^)
弘前中心に津軽地方の続きです。
黒石市市ノ町の黒石神社。
弘前藩の支藩にあたる黒石藩の藩祖になる津軽十郎左衛門信英を祀っており、
逝去の後、黒石陣屋東南の隅に廟を建立して埋葬したのが始まりと伝えられています。
宗家筋の弘前藩で信英を後継に推すお家騒動が起きるほど
有能な人物だったという評価もあるらしく、
明治維新で廃藩廃城となったおり、旧家臣たちが藩祖を偲び
明治12年(1879)に神祭願いを県令に提出し、郷社に列せられました。
明治15年(1882)には県社に昇格、戦後は社格制度は廃止となりましたが
現在も氏子ではなく崇敬会をもって神社の維持運営に当たっているそうです。
(参照:青森県神社庁HPなど)
境内は黒石市役所至近にあり、表参道の鳥居は北向き、
本殿は東に座して西面しています。
西面する神社は珍しいですね。
狛犬は神門の前に一対。
明治44年(1911)7月22日建立。
石工:倉嶋雄次郎。
ディスイズ津軽の狛犬!って感じの子達ですね(^^)
本殿と拝殿。
境内はこじんまりしていますが、とてもキレイに整備されていて、
崇敬会はじめ市民に親しまれている様子が伺える神社でした。
(撮影日:2013年8月14日)
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弘前中心に津軽地方の続きです。
黒石市市ノ町の黒石神社。
弘前藩の支藩にあたる黒石藩の藩祖になる津軽十郎左衛門信英を祀っており、
逝去の後、黒石陣屋東南の隅に廟を建立して埋葬したのが始まりと伝えられています。
宗家筋の弘前藩で信英を後継に推すお家騒動が起きるほど
有能な人物だったという評価もあるらしく、
明治維新で廃藩廃城となったおり、旧家臣たちが藩祖を偲び
明治12年(1879)に神祭願いを県令に提出し、郷社に列せられました。
明治15年(1882)には県社に昇格、戦後は社格制度は廃止となりましたが
現在も氏子ではなく崇敬会をもって神社の維持運営に当たっているそうです。
(参照:青森県神社庁HPなど)
境内は黒石市役所至近にあり、表参道の鳥居は北向き、
本殿は東に座して西面しています。
西面する神社は珍しいですね。
狛犬は神門の前に一対。
明治44年(1911)7月22日建立。
石工:倉嶋雄次郎。
ディスイズ津軽の狛犬!って感じの子達ですね(^^)
本殿と拝殿。
境内はこじんまりしていますが、とてもキレイに整備されていて、
崇敬会はじめ市民に親しまれている様子が伺える神社でした。
(撮影日:2013年8月14日)
より大きな地図で 狛犬を巡る火の見ヤグラーな日々 を表示