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松本型狛犬のいる、御柱の立つ神社 [狛犬・寺社(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、三輪神社。
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辰野駅を出て線路沿いに諏訪方面へ向かい、踏切を渡ってすぐの場所。

ご祭神は、
大己貴命(おほなむちのみこと)
建御名方命(たてみなかたのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)。

創建年ははっきりしていないようですが、
別の場所に祀られていたのを天正年間(1573~1592)、
現在の地へ移されたといわれています。
名前や祭神からして奈良県桜井市三輪の大神(おおみわ)神社系かと思われますが、
やはり建御名方命を祭る諏訪信仰あって御柱を立てて祭りを行っているようです。

狛犬は一対。
2013.01.06.miwajinja3.JPG2013.01.06.miwajinja4.JPG
江戸亜流の松本型。
松本平一円で見かける、鬣の流麗なスタイルですね。
2013.01.06.miwajinja5.JPG2013.01.06.miwajinja6.JPG
2013.01.06.miwajinja7.JPG2013.01.06.miwajinja8.JPG
昭和6年10月建立。
石工として記銘があるのは田近勝之、田近正一の2名。
やはりこの一対も、松本型の彫師としてよく名の挙がる田近氏の制作でした。
松本市内や松川村の鈿女神社あたりの同氏の作に比べると
すこしおとなしめの印象もありますが、良作に違いないと思います。

拝殿があり、本殿の間にもうひとつ建物あるのは祝詞殿だそうです。
こういう形式は珍しいですね。
2013.01.06.miwajinja2.JPG
2013.01.06.miwajinja12.JPG

本殿は覆屋に囲まれています。
2013.01.06.miwajinja11.JPG
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文政11年(1828)建立。
棟梁は諏訪の宮大工小口直四郎代昌。
立川流二代目・立川和四郎富昌の弟子で、本殿は辰野町の有形文化財指定。
覆屋のため肝心の本殿がしっかり鑑賞出来ないのはちょっと残念ですね。

ところで拝殿の正面上部に大きな蜂の巣が目に付いたのですが、
その背後になにやら人型の彫刻が。
2013.01.06.miwajinja9.JPG
本殿には仙人の彫り物があるというので、その類かと思われますが、
それにしても顔が見えないと…。

(撮影日:2013年1月6日)


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跨ぎ、辰野にもちゃんとあります [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、辰野駅すぐそばの火の見櫓。
2013.01.06.ekimae1.JPG
線路脇の道路沿いで、消防倉庫を跨いでいます。

踊り場は2段ある以外、見張り台や屋根のデザインなどは
他の場所で見かける辰野スタンダードのそれを踏襲していますね。
2013.01.06.ekimae3.JPG
梯子の上り口は倉庫の側面で脇道のほうから垂直上り対応。
2013.01.06.ekimae4.JPG

跨ぎのスタイルは原村や茅野など諏訪地方でよく見かけましたが、
ここ辰野も同じく他にも何基かあるようです。
安曇野界隈は3本脚タワーが主流なので、跨ぎには不向き。
なので安曇野のヤグラーにとってこの跨ぎは非常に新鮮に感じる次第。

それにしても消防倉庫のくたびれ方はちょっと寂しい限りですが、
それでも注連飾りをちゃんとしてあるところに消防団員の矜持を感じますね(^^)
2013.01.06.ekimae2.JPG

(撮影日:2013年1月6日)


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消防団本部の屋上に立つ [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、本町の火の見櫓。
2013.01.06.honmachi1.JPG
辰野のまちなかにあり、消防団第8分団本部建物の屋上に立っています。

単独でみてもそこそこ背の高いタワーだと思いますが、
2階建ての建物の屋上に立つと相当な高さに見えます。
2013.01.06.honmachi3.JPG
2013.01.06.honmachi2.JPG
その高さを実感するに、もうちょい引いた場所から眺めてみればよかったのですが、
つい至近の撮影だけで終わっちゃいました。
また次回近くまで行く機会があった時に、改めて見てみたいと思います。

(撮影日:2013年1月6日)


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川を望む火の見櫓 [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、下辰野の火の見櫓。
2013.01.06.shimotasuno2.JPG
辰野の市街地の一角、横川川の堤防脇、
伊那富橋から入ってすぐの場所に立っています。
2013.01.06.shimotasuno1.JPG
河川脇なので視界が開けているので、けっこう目立ちます。
錆がきついのも、もしかして河川に近いせいでしょうか?

堤防と下の土地との段差の場所に立つため、脚部の長さが異なります。
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いつもの切文字は「辰野町 第八分団」。
2013.01.06.shimotasuno4.JPG
半鐘は踊り場にも立派なものが付いていますね。

梯子は側道のガードレールを一部切り取って設置。
2013.01.06.shimotasuno5.JPG
地面に近いところで踊り場として機能していないフロアがあるのですが、
昔はこれも踊り場として使われていたのかな?

この火の見櫓を取材中、辰野町の出初式の消防団パレードに遭遇しました。
2013.01.06.shimotasuno7.JPG
2013.01.06.shimotasuno8.JPG
立派な行進ですね。そのため火の見櫓=消防団詰所に足を運ぶと、
シャッター開けっ放しで中は空っぽという詰所車庫が目立ちました(^^;

(撮影日:2013年1月6日)


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火の見櫓の股をくぐって詰所の踊り場へ [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町伊那富、小横川口の火の見櫓。
2013.01.06.koyokokawaguchi1.JPG
消防団詰所とワンセットですが、
詰所2階へは火の見櫓のなかをくぐる階段で上るようになっているのがユニーク。
2013.01.06.koyokokawaguchi3.JPG
そして今度は2階入口の踊り場から火の見櫓の踊り場へ梯子にて。
画像ではちょっと分かりづらいですが、踊り場と櫓、そして階段の位置関係上、
上り口の梯子は無理やり斜めに取り付いています。
2013.01.06.koyokokawaguchi4.JPG

踊り場のあたりにお馴染みの切文字名称が張り付けてあるのですが、
火の用心看板で半分ほど隠れてしまっています。
2013.01.06.koyokokawaguchi2.JPG

全体にちょっと錆が強いのが残念かな。
2013.01.06.koyokokawaguchi5.JPG
じっくり観察したかったのですが、取材時点は冷たい風が強くて寒くて、
正面からだと逆光になって気が削がれてしまったので、とっとと退散しちゃいました。

(撮影日:2013年1月6日)


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高台に立つ [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、伊那富今村の火の見櫓。
2013.01.06.imamura1.JPG
三州街道については詳しくないのだけれど、
ここはかつての街道だったであろう道、、、だと、思う。
車が対向できないほど道路幅の狭い場所が多かったり、
周囲の民家の様子がいかにも旧街道って雰囲気で。。。

2013.01.06.imamura2.JPG
火の見櫓のさらに上にも民家が在るので
正しくは高台に立つとは言えないのかもしれませんが、
メイン道路の街道から仰ぎ見る場所なので、
まあ表現として決して間違いではないでしょうと勝手に思うことにします。

もうひとつ。
同町、宮所の火の見櫓。
2013.01.06.miyadokoro2.JPG
今村のそれと同じように、街道より一段高い場所に立っています。
2013.01.06.miyadokoro1.JPG
櫓の背丈はさほどでなくても、こうすると見晴らしがいいので効果的。

見張り台の照明は真昼間でも点灯しっぱなし。
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手摺の格子代わりにリング式ターンバックル付ブレースの使われているのが珍しい。

梯子が櫓内部なので、脚部は出入しづらいブレース仕様ではなく短いトラス。
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でも、これはこれでデザインバランスはあまりよろしくない。
前面道路からの小さな梯子を付設しているのがユニークですね。

近くに道祖神や石仏が並んでいる場所がありました。
2013.01.06.miyadokoro6.JPG
新旧の村の守り神のツーショットです。

(撮影日:2013年1月6日)


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「火の用心」看板 [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、唐木沢の火の見櫓。
2013.01.06.karakisawa1.JPG
傍らに幟立て柱、後方にスピーカー塔が並び立っています。

離れた場所からもよく目立つ火の用心看板。
そしてお馴染み、切文字分団名もあり、近所には分団倉庫。
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2013.01.06.karakisawa5.JPG

足元はベースが土中に埋まっている感じですね。ブレースの付け根が見えないです。
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2013.01.06.karakisawa2.JPG
屋根に一部抜け落ちがあり、錆もあって梯子の付け根も当て曲がりが。
ちょっと疲れた印象が強いですね。

一方、こちら。
同町、上島の火の見櫓。
2013.01.06.ueshima1.JPG
唐木沢とは国道を挟んで東西に分かれて立っています。

背丈や形状はほぼ同じですが、近年に再塗装したのかキレイですね。
踊り場の脇に小屋根が付いていますが、以前は半鐘がついていたのでしょう。
2013.01.06.ueshima2.JPG

足元も横架材で固定されていますね。
2013.01.06.ueshima3.JPG
ベースの基礎が埋もれているのは一緒でした。

(撮影日:2013年1月6日)


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踊り場への上り口は二通り [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町小野、下雨沢の火の見櫓。
2013.01.06.simoamesawa1.JPG
消防団詰所に隣接して立っています。
前面道路はおそらく古い時代の三州街道の本道だったのでしょうね。
周囲の雰囲気がそれを醸し出しています。

4本脚で梯子が正面外部に付属する標準的辰野型ですが、
詰所の階段踊り場からも昇降できるよう、別にミニ梯子が設置されています。
2013.01.06.simoamesawa2.JPG

その踊り場にはやはり切文字で「辰野町第十七分団」と記銘。
2013.01.06.simoamesawa4.JPG
この切文字表記も辰野スタンダードといえますかね。

プロポーションは悪くないし、半鐘も2基設置されているし、
屋根も穴は開いていないし、避雷針も曲がっていない。
2013.01.06.simoamesawa3.JPG
2013.01.06.simoamesawa5.JPG
けれど、錆がちょっと目立ってきているので、再塗装して欲しいな、という期待。
詰所の外壁や階段の色が余計にそう思わせるのかも?

2013.01.06.simoamesawa6.JPG

(撮影日:2013年1月6日)


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辰野では珍しい3本脚のタワー [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町小野、雨沢新田の火の見櫓。
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この界隈では珍しい部類に入る、3本脚タワー。
2013.01.06.amasawashinden5.JPG

見張り台は正6角形。
2013.01.06.amasawashinden2.JPG

踊り場あたりに消防団の名前“小ノ村 雨沢分団”を切文字で記しています。
2013.01.06.amasawashinden3.JPG
“沢”の旁のほうが脱落してしまっていますが…。

足元はブレースではなくトラスですが、このほうがやはり自然な感じがします。
2013.01.06.amasawashinden4.JPG
デザインは先にエントリーした下町の火の見櫓と類型ですね。

(撮影日:2013年1月6日)


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電波塔とコラボする火の見櫓 [火の見櫓(上伊那郡)]

上伊那郡辰野町、小野下町の火の見櫓。
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プロポーションがいいですね。

近所に明倫館という近代建築遺産が建っています。
2013.01.06.onosimomachi6.JPG
明治36年(1903)に「明正学校」として建設された建物で、
のちに旧小野村役場としても活用されたそうですね。
明倫館という名称になったのは昭和50年。
建物前には大正14年建立の道路本標が立っています。
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現在建物は青少年育成道場ということで、各種の教室などに活用されているようです。

この明倫館のある方向から火の見櫓を見ると
南方に立つNTTの電波塔とコラボする画像となります。
2013.01.06.onosimomachi5.JPG
見た目の美しさという比較が許されるならば、やはり火の見櫓に軍配が。。。

細部のデザインは先の記事で紹介した辰野スタンダードともちょっと違いますね。
2013.01.06.onosimomachi3.JPG
2013.01.06.onosimomachi4.JPG
屋根の庇を波型にしたり、真四角の見張り台に付く手摺の装飾も凝っていますし、
足元はブレースの納めではなくトラスにアーチを付加したデザイン。

一部塗装の剥げかかっているところもありますが
全般には美しさを保っていて、お日様の光に輝いていました。
2013.01.06.onosimomachi1.JPG

(撮影日:2013年1月6日撮影)


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